連休どこか行く? ブログネタ:連休どこか行く? 参加中

行く?っていうより「行ってきました」報告になりますが。。。

昨日は、大学の同級生Y君とみいあさんと私(いつものぷち同窓会メンバー)の3人で舞台鑑賞。

☆☆オペラ劇場 あらかわバイロイト
~第3回ワーグナー音楽祭~「神々の黄昏」☆☆

2011年9月23日(金・祝)13時開演
サンパール荒川 大ホール

http://www.tiaa-jp.com/tiaa_opera/Gotterdammerung2011/index.html

わたしたちの大学の先輩である、気鋭のソプラノ及川睦子さんが、昨年の「ワルキューレ」に引き続いてのブリュンヒルデ役でご出演!というご縁で、今年も楽しみに観に行ってきました。

私は早めに出発して、遠回りではあるけどのんびりと都電の旅を楽しみながら会場に向かいました。
会場のサンパール荒川というホールは、都電荒川線の「荒川区役所前」駅が最寄りです。
オーケストラピットを備えていながらも、大きすぎない規模。
傾斜のついたワンフロアの客席。ホールのHPによればオーケストラピットを使うと994席。
この程良いホールの大きさなら、声量や音量の心配をせずに日本人キャストがのびのびとワーグナーの音楽を表現することが出来るのですね。
私たちは一番後ろのお気楽な席を取ってもらったんだけど、全然舞台が遠くないのに全体が見渡せて、音も飛んできて最高に良い席!!

学生時代には全くと言っていいほどワーグナーには目覚めてなかった私も、オーケストラの音楽が好きになったり、いろいろな舞台や演奏会をを見てすっかり今では「リング」の虜になりました。
「神々の黄昏」は「リング(ニーベルングの指環)」の最終章で、これまでの3つ「ラインの黄金」「ワルキューレ」「ジークフリート」に出てきたライトモティーフ(動機)がちりばめられているため、久しぶりに観てもすっかりおさらいが出来てなんとわかりやすいことか。
音楽が語るってこういうことなのね。
聴けば聴くほど、面白さが増していくんですよ。

さて、今回の舞台。
どの歌手さんも素晴らしかったんだけど、やっぱり最高なのが睦子さんのブリュンヒルデ!
序幕ではジークフリートとの甘いときめきに酔う、可愛らしさ全開。
そして送り出した彼の活躍を願い、変わらぬ愛を携えて彼が帰ってくるのを幸せな気持ちで待っていた、はずなのに。。。

彼の裏切りに愕然としながら、一同の前で真実を訴える2幕の半ばあたりからの神々しさはホントに凄かったです。
凜として、まぁかっこいいこと。みいあさんとテンションあがりまくってしまいました。

ああ、愛する人の裏切りに復讐したい思いをハーゲンに利用され、彼女はジークフリートの急所が背中であることを教えてしまうんですよね。
愛ゆえに、愛する人を死に追いやってしまう切なさ。
そしてジークフリートがすべてを思い出したところの音楽がまた良いんですよ、でもそのときに背中にハーゲンの一撃が。。。

私は3幕の最終場が大好きなんですけど、(ブリュンヒルデの自己犠牲)期待通りの歌とわかりやすい演出、美しい弦の響きがとても泣けました。
愛する人の後を追うっていうこの場面の直接のことだけじゃなくて、これまでの絡み合ったストーリーが音楽に乗って次々とほどかれていく様に、じーんと涙線が刺激されるのです。

そして。
神々の世界は終末を迎え、指環を狙う者も川底へ引き込まれ。

指環をとりまくさまざまな欲望も恨みも何もかも。
すべては清らかなラインの川底に、もとあったところに。

運命に翻弄されながらも、きっぱりと目を開いて自らの行くべき場所に突き進む強さと、気高さと。

ブリュンヒルデの輝きですべての魂が救済される。
そんな魅力的なキャラクターを歌い、演じきった睦子さん、本当に素敵でした。

終演後、衣裳のままロビーに出てきてくださった睦子さんと、ほんの少しお話しさせていただいて感激でした。
舞台ではあんなに大きな存在感だったのに、近くでお会いすると顔がちっちゃくて、スタイルも良くって。。。わぁお、可愛らしい方~☆
さぞかしお疲れかしら、と思いきや「だいじょうぶ~、そんなに疲れてないんですよ☆」とにっこりされてまたまたビックリ。凄いスタミナ!


つまずいたって、起きればいいよ。


プログラムにサインもいただいて、想い出が出来ました。
ああ、睦子さんの歌をまた聴きたいです。
これからも応援していきたいなと思います!!

タイトルは、「神々の黄昏」の中で印象に残ったブリュンヒルデの言葉です。