「明日へ」

「ぼくらの世界」

「フレトイ」

「南風」


などの優れた中学生向け合唱曲を作詞作曲し

あたたかな人柄

おおきな体とふんわりした笑顔


大好きだった富岡博志先生

昨年の秋に亡くなっていた


私は先生と同じ地域で仕事をしていたことがあって

地域の音楽科教諭が集まる会議の帰りには

ときどき仲間とお茶を飲んで

音楽教育について熱く語るのを聞いたこともあった



なにより

その合唱曲には本当にお世話になった

子どもたちの心にフィットする歌詞と

品があって程良くポップな感覚も兼ね備えた素敵な曲たち


富岡先生

休職されたってことは、聞いていました


私もその後休職し

そして退職してからは自分のことで手一杯で

いつの間にか年月が過ぎていた


そして

自分のいた業界のことについて

考えたくない気持ちのほうが強かったのかも知れない


時々、自分が音楽教育の世界で働いていたことを思い返すようになったのは

比較的最近だ


たまたま見ていたネット上のページから

いきなり飛び込んできた訃報

本当に驚いて思わず「嘘!!」と声を上げてしまった


48歳の若さ

癌、とのことらしい


私はもう

中学生に合唱を指導することはなくなった

だから

富岡先生の残した功績を

生きた形で次の世代に伝えます!と胸を張って言える立場じゃない


でも

憶えていたい

忘れたくない

私も

富岡先生の作品をほんのひとときでも

中学生と共に愛してきたことを


大きな体を丸めるようにして

メガネの奥の優しい目をニコニコさせてた

富岡先生の姿を


心から哀悼の意を表したいと思います。