独りの夜が、こんなに心細いとは。

続く余震に心臓はドキドキ、来ないメールを待ちわびてはらはら、

とうとう眠れないまま迎えた土曜の明け方。

「ひとりで心細いよね。もうちょっとで朝だよ。」

友人からこんなメールが届き、涙が出る。

うん、私が元気で彼を迎えなくちゃ誰がやるの!

って

元気が出ました。


明るくなってから、待ちに待ったダンナさんからのメールが来ました。

それだけでもかなりホッとした。。。


そして、明け方に励ましのメールをくれた友人が

今度は携帯に電話をくれて

不安な私とひとしきりお喋りしてくれたのも

とっても心が和んだ


その後、聖路加トイスラーコンサートを聴きに来てくれていた私の母から電話

なんと、母は一緒に聴きに来てくれたお友達3人とランチ中に地震

もう電車も動かないし「泊まる気満々」でコンビニで食料を調達し

聖路加病院に戻ったら、2階のあったかいロビーに案内してもらえたんだって。

しかもイスが1階のロビーよりソファーみたいで快適だし、外からの風も来なくて

暖房も効いてて、トイレも心配ない

そんなストレスがたまらない環境で夜明かしできたのだそうだ

お互いの無事を確認できて、またひとつ気持ちが晴れる


相変わらず余震は続いてるけど、夜中よりは気持ちが前に向いて

ちょっとピアノを弾いたり、ご飯を炊いたりして昼を過ごす





午後になって

いつもよりは早めに


「これから帰るね。」って帰るメールが来た!

しばらく経つと

玄関の扉がガシャッ、と開く音が聞こえたから

私は小走りで彼を迎えに出ました!


彼の姿を見たら、張り詰めた糸のような心がぷつっと切れるように

堰を切って涙が止まらなくなりました。

「良かった~、早く顔見たかった~、怖かった~」

と私はぐしゃぐしゃに泣きました。


テレビでは、彼の実家のある地域の甚大な被害状況が

続々と

大事な人がいつも隣にいて当たり前、が

風の前の紙くずのように当たり前でなくなるんだ

こんなにあっけなく。。。

今は、自分の大事な人が帰ってきたことに感謝し

まだ連絡のつかない人たちの無事を

涙を浮かべて祈るしかない