本日、聖路加国際病院トイスラーホール お昼のコンサートにて無事演奏してきました。
おいで下さった皆様、寒い中ありがとうございました。


つまずいたって、起きればいいよ。

今回はヴィヴァルディの「四季」から「冬」の第2楽章を吉田充里さんのアルトサックスと私のピアノで。

原曲に付されたソネット《詩》では

「暖炉のそばで暖かな安息の日々 外は見渡す限り恵みの雨」

というようなことが書かれている楽章なんですね。
じゅりちゃんからいただいた伴奏譜を見ると、原曲の弦楽器群の音にわりと忠実なアレンジで、うっかりするとコレものすごくうるさい演奏になっちゃうんじゃ?と心配しちゃうような譜面。

だから全曲を通してソフトペダルを踏んで弾けばいい感じかな、って思ったのでそうしました。

トイスラーホールの、反応の素早い素晴らしいピアノ。
リハーサルで弾いてみてビックリしたのは、ソフトペダルを踏みつつも音量の繊細な変化を付けることが出来るの。
さらに本番の演奏をしながらも「うわ、コレすごいわ!」って
楽器の反応の良さに驚きながらも表現に欲が出てきちゃって・・・・
全体を通して小さな張り詰めた音で弾きましたが、最後の方で同じメロディを繰り返す部分ではさらにがくっと音量を落として弾きました。するとじゅりちゃんもぴたっとその思いを汲んでくれて、なんと美しい限界ピアニシモ(驚)で吹いてくれました。

じゅりちゃんの奏でる旋律は、あたたかな暖炉のそばで語らうしあわせなひととき。
私のピアノは表を濡らす恵みの雨。いやぁこの際もっと寒くて、雪が降っててもいいようなそんな景色かな。

新年初舞台、なかなか楽しく(けっこうスリリングか?)いい感じで出来て良かったです。

コンサートが終わってから、見知らぬ年配の女性が
「とても美しくて涙が出ました!もっと浸っていたかったです。」
ってじゅりちゃんに声をかけてくださって。
そういう感想って本当にうれしいですね!



つまずいたって、起きればいいよ。


帰りにはコーディネーターの小野田良子さんはじめ、歌手の池原比奈子さん(この方の全身からあふれ出る祈りのうたには、毎月涙が出ます)、尺八奏者の渡辺淳さん、そして私たちの愉快な仲間も交えて聖路加ガーデンでパスタランチ。



語らいのひとときも、ごちそうのうちですね。
素敵な一日でした。

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あ!!
大事なお知らせ忘れてました。

来月の「お昼のコンサート」は、2月11日の祝日にぶつかってしまうので、お休みなんです。
祝日だと、病院の外来がお休みですもんね。

次回は3月11日です。

またのご来場、お待ちしております!