思えば、吉田充里さんのワンマンライブ「neiro shower」シリーズの最初のライブ(vol.1)は2008年の9月でした。

その前にブッキングライブに何度か出たのも含めて、彼のソロライブ活動にご一緒させていただくようになってから2年10ヶ月が過ぎました。
いつの間にか。
早いものですねぇ。

人前でピアノを弾くなんて考えたこともなかった自分が、管楽器の伴奏活動なんて出来るのだろうか、と心配しつつ。
仲の良い友人のひとりである彼の役に立ちたかったから、伴奏にチャレンジしようって決めたんです。
一番最初に伴奏合わせをした、2008年2月の初ライブに向けての練習で、彼のサックスの音を初めて聴き、その音色の美しさに一発で惚れ、
「イパネマの娘」を一緒に演奏した時に
「あれっ、そんなに考えすぎなくても呼吸が合うじゃない?」って拍子抜けするぐらいに自然に合わせることが出来たことを覚えています。

それからずっと楽しくて、気がついたらもう3年近く経ってるのね~。

アンサンブルって本当に楽しいんですよね。
共演者と心が通った瞬間って、幾度となく鳥肌が立つような嬉しさを感じるんですよ。

もちろん、そこまでに至るためには自分の練習がなにより必要だし、バリバリすぐに弾けちゃうタイプでもないから毎回準備にあたふたしてはいるんですけど(汗。。。でもそんな心の通う瞬間は麻薬のように私を駆り立てるのです。

信頼する仲間と音楽が出来るのってこんなに幸せ。
じゅりちゃん、今後ともよろしくお願いしますね。

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セットリスト


ショパン:リトアニアの歌(ポーランドの17の歌曲集より)
     ロッシーニの歌劇「シンデレラ」の主題による変奏曲
     チェロソナタ ト短調より 第3楽章ーラルゴ
     乙女の願い(ポーランドの17の歌曲集より)
     戦士(ポーランドの17の歌曲集より)
グノー:宝石の歌(歌劇「ファウスト」より)
シューマン:ショパン(謝肉祭より)
      子供の情景
ピアソラ:アヴェ マリア
(アンコール)アメイジング グレイス


さて、今回の「vol.5」は、初めてオールクラシックプログラムとなりました。
ポップスではドラムスにリードしていただいて本当に気分が楽なんですけど。
思えば今回は、これまでになく私が自分で音楽の枠組みを決めなければならない場面が多くあり、その点では前回までより責任感というか「勝負だな」という思いはありました。
今後はその意識を気負いになりすぎずにうまく本番に乗せられたらな。。。
また頑張ります。

もちろんシューマンではドラムとノリノリで楽しく出来たし、いろいろなタイプの演奏スタイルを経験することが出来て良かったです。
久しぶりの声楽の伴奏も楽しかった。


つまずいたって、起きればいいよ。

つまずいたって、起きればいいよ。


今年は、ほぼ毎月聖路加国際病院のトイスラーホールでの「お昼のコンサート」にじゅりちゃんと出演できたのも、演奏活動に非常にプラスになりました。
ひできさんと一緒にやるようになってから、ついつい私はひできさんに精神的に頼りすぎてしまっていたんですけど、聖路加での本番経験のおかげで今回は自分で頑張らなきゃってちょっと自立出来たかも(笑)

なんだかとりとめなくなってしまって申し訳ありません。

最後にもうひとこと。
私にとって今回のライブで一番「勝負!」と思っていた曲は
(今だから言うんですけど)チェロソナタ3楽章です。
楽譜通りに弾くだけでは何の味わいも出なくて、でもどうやって表現を深めていったらいいのか、サックスと合わせる時間も少なくて、非常に悩みました。

それが!
当日NextSundayのピアノ(大好きです、マホガニーのベビーグランド。Steinwayなんですよ!)をいつもより前に出してセッティングしたら、お店のPAさんもビックリするほど良い音で鳴ってくれて。
ダイナミックレンジの広いこと。
そこでリハーサルしたら「これだ!」ってひらめいた感じ。

本番はいかがだったでしょうか?

つまずいたって、起きればいいよ。