気がついたら、もう5年も通ってるんだな。

私の毎月の恒例イベント。

聖路加国際病院チャペルでの第1水曜日「夕の祈り」。

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前半はオルガン演奏で、後半がお祈り&司祭様のお話、そして最後はオルガンの伴奏で聖歌を熱唱(笑)、という流れでございまして。



いや~それにしても今月の演奏は久々にゾクゾクしました。

思わず曲目の書いてある紙にメモを取ってしまった。



オルガン演奏 : ジャン=フィリップ・メルカールト




J.P.スウェーリンク :トッカータ イ調

☆私、この曲好きなんですけど、今回の演奏は非常に安定していて、時の移ろいや色彩感を感じる名演。


F.コレア・デ・アラウホ:ソプラノの分割鍵盤のための第2奏法によるティエント  第59番

☆この曲、CDないかな。凄く面白い曲でした。

使っている和音は淡々と流れていく感じなのに、右手は超絶技巧が次々と繰り広げられていきます。

でもただ華やかなだけじゃない、どことなく陰りを帯びた感じも時折現れるような曲調が印象的。



J.S.バッハ      :「バビロンの流れのほとりに」 BWV 653

☆言わずと知れた名曲ですよね。ここ聖路加でもよく登場する曲です。

はじめは「可愛い音色だな」、「ふんわりした印象だな」と思いきや。

絡まってくる対旋律に非常に個性的なのを持ってきて「やるなぁ~」って感じ。

でも音色の選び方は適切で、これまでにないような「初夏のチャペルにふさわしい」バビロンでございました。



J.S.バッハ      : パッサカリア ハ短調 BWV 582

☆こちらも超・名曲ですね。

オーケストラ好きな人なら、ウェーベルン編曲のオケ版を聴いてこの曲を知った方もいるのでは?

私、この曲凄く好きで、だからこそ聴き方が厳しくなっちゃうのかと思うんですけど。。。

今回はホントに大満足。

低音はちょっとバリバリっとした雑味を含んだ、実にオルガンらしい音色。

そして中高音部は倍音の多いきらびやかな音色!

聴いていて心にすとんと落ちる、奇をてらわずでも主張はしてくるような。そんな音色の選び方でした。

バッハのこのパッサカリアって、変奏曲タイプの楽曲の中でも特に「人生の長旅」を感じさせるような様々な場面を含んでいるからとても好き。

重いバスの主題を繰り返していく上に、たえず変化していく対旋律が絡まり、和声が生まれ、光に向かって!

生きているといろんなことがあるけれど、遙か向こうには必ず光が待っているんだな、という教えを、理屈抜きで体感できちゃう。。。それが音楽の力なんですよね。

好きな曲を、こんなに上手に、しかも適切な音色で聴けるのは心底幸せ。



このオルガニストさん、ホント上手だと思いました。

間の取り方とか、どの曲にも迷いがない感じ。

音色の選び方のセンスも素晴らしいし、テンポの設定が適切なので聴いていて心から癒される。

ああ、今回聴けて本当に良かった。



さて、帰りにはいつものおそば屋さんじゃなくて、ちょっと違うお店に入ってみました。



「つきじ川食堂 ひさ野」
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お料理はこんな感じ。


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素敵な雰囲気で、お料理も美味しくて。
今回は欠席だったお友達も一緒に、是非来月も行きたいな。