なにげなく私も
「黒板に書いたことをノートに写しなさい」
「もう書けたかな?早くしないと消しちゃうよ」
そんなことを言いながら学校で授業をしていた一人だ
困っている子を「出来ない子」とあきらめて
時間がないからって言い訳してた
反省
学校を離れて
発達障害を持つお子さんと関わるようになって
「書字」
字を書くこと、または書き写すこと
への困難を示す子どもが当たり前のようにいるんだってことを
今更のように思い知っています
よく考えると
黒板に書かれた内容をノートに写すのって
1.書いてある字を読み取って理解する
2.その字を少しの間、脳みそにとどめる(インプット)
3.視線をノートに移して、書くべき場所にねらいを定める
4.インプットした内容を、自分の知っている文字で書く(アウトプット)
これだけの作業を一瞬のうちにやるんだよね
なかなか大変だわこりゃ・・・
今日の仕事先の中学生は
英語の試験の模範解答を授業で聞きながら
必死で書き写してきたのを見せてくれた
「黒板見ながら書いたから、単語がななめになっちゃった」
「書いたけど急いでわかんなくなっちゃったから、ここはあってるか自信がないかも」
なんて言ってたけど
なかなかどうして、その必死な思いは実を結んでいて
スペルはみんな正しい!
ここは思いっきりほめてあげなきゃ!
お母さんにも「こんなに凄いことなんだ」って伝えちゃった
だって嬉しくてね~
授業中寝ちゃってお客様状態のことも多かったみたいだけど
この頃は眠くならないように
毎時間の休み時間に顔を洗っているんだって
いじらしいな
話がそれたけど
今日の子のように書字が少しずつ出来るようになってくる子もいれば
まだまだ難しい子だっている
同じ条件じゃ厳しい子には、一部を書き込めばいいようなプリントを作るとか
差別ではなくて、達成感をあげるための支援を
私もその子の「困り感」に寄り添えるような
意味のある学習支援が出来るようにがんばります