今日は仕事の帰りに、市ヶ谷のセミナールームで「特別支援教育入門講座」説明会 という講演会を聞いてきました。

mixiの特別支援教育コミュで知ったのですが、本日15日は偶然家庭教師先がお休みだったので行けたのです。この偶然に感謝。

私が家庭教師として関わっている小中学生は、程度の差こそあれ何らかの発達障害の特徴を持つお子さんです。
学習面のサポートを期待されて派遣されているのは大前提なんですが、ただ教材を持って行って示すだけではなんの手だてにもならないです。かつて教員時代に出会ったお子さんの中にいた、たくさんのケースとその対応の仕方の記憶をたどったり、そしてもちろん、目の前の子どもを見つめてどう支援していこうかを日々試行錯誤しております。

そこで、より良い対応がひらめくヒントを得たいと思ってこういう講演会を探していました。

気付いて支援できる大人が周りに増えれば、生き生きと輝く子どもが増える。講師の先生はそう願ってこのような講義を続けているのだそうです。

*外見からではわかりにくく、でもちょっと違和感がある?
*生かせば才能・・・学者や大学教授、研究者、教員、芸能人などには発達障害の傾向を持つ人も少なくなく、得意な部分を伸ばせる支援を得ることで成功している例が多くあります。

今回の講座ではLD・ADHD・PDD(広汎性発達障害)の子どもたちの「困り感」を実際に体験する一幕もあったりして、私自身知っていることをより深く理解できました。

*気付かれなければ「困った子」
失敗体験の繰り返し、周囲の指摘や叱責。
気付かれなければ放置され、手だてをうけられず、誤解され、わかってもらえない悔しさが心につもっていく。。。不登校や引きこもりのお子さんには高い割合で発達障害の特徴が見られるという。

この子たちの自己肯定感をあげるために
「肯定的にほめる」
「出来ていないことの叱責ではなく、出来ていることの事実評価」
「スモールステップによる成功体験」
「『ありがとう』と言われる体験」
「笑顔をもらう体験」
「愛されている、大切にされている体験」
の積み重ねを意識的に提供してあげることが大事

・・・って、どんなお子さんにも、そして大人にも、必要なことよね。
私の出来ることで、誰かの役に立ちたい。
「ありがとう」が何よりうれしい。

今の私も、そう思うからこそこういう仕事にやりがいを感じているんですから。

講座の最後に、こんな言葉をいただきました。

ひとは育とうとする生き物だ
ひとは自分の中に答えを持っている
ひとはそれぞれ

・・・とても感銘を受けました。
私も教師気質(笑)なのかついついアドバイスをしたくなっちゃうタイプなんで気をつけなきゃいけないんだけど(汗)
教え込もうとするのではなく、その人から良い部分を引き出すことを意識するのが大事なんですよね。

みんなちがって、みんないい
そのために補い合える社会を作る
大人として先輩として
・・・大人が子どもたちの環境を作ることは出来るのだから。

明日へ、手を携えて
可愛い天使ちゃんたちの笑顔のために、ね。