奈良市【やまなかみゆきピアノ教室】山中です。
ある方から、お会いするたびに『ピアノを教えてほしい』って言われていました。
でも、その方は、車の運転も出来ないし、出張レッスンを希望されていました。
『ピアノも家にあるねん』と。
私は、出張レッスンはしていないので、心苦しく思いながらも、御断りしていました。
お住まいも、うちからは車で45分くらいかかるところで、距離的にも無理だなぁと。
でも、ある方は、私にとって、とっても大切な方です。
私の人生の八割は、その方とも共生してきたと言っても良いくらいです。
なんとか、ピアノのレッスンをして差し上げられないか知恵を絞り、ある方法を編み出しました。
早い話、出張レッスンをする方向で。
で、ラインで伝えました。
『これはひとつの案ですが。。。』ということで、うちのピアノ教室のレッスン案内のプリントを写メして添付して、具体的なレッスン料と、私の気持ちも添えて…。
いくら知り合いで心許す間柄とはいえ、なぁなぁでレッスンする気はない、お引き受けする以上は、きちんと線引きをして仕事としてレッスンさせていただく、出張料もきちんといただくので、家に来てもらうのが悪いとか思わないで、ということも。
でも、お返事は、『ピアノは電子ピアノで、台を外しているし、そんなピアノでは先生に気の毒です』って。
つまり『お座敷ピアノ』ってこと?!
いやいや、百歩譲って、そのお座敷ピアノでも良ければ私は、レッスンしますけど。
ってことで、お話はなかったことに。
いや、それはそれでいい。
私も、遠方までレッスン休みの日に出張レッスンをするのは負担だから。
それよりも、私は『仕事』として受け止めたけれど、先方は、何だったんだろう。
『ちょっとピアノ教えて』くらいの気持ちだったのかな。
でも、私たちって、ピアノ教室を運営して、ピアノを教えてお金を頂戴しているのだから、いわば『プロ』
そのプロに、『教えて』 と言うことは、料金が発生するってこと。
どんな人であれ、レッスンをお願いされれば、私はそれを『仕事』として一生懸命、その人をレッスンするにあたり、1番ベストな方法を考える。
だって、それで収入を得ているのだから。
例えば、私がお友達先生に、『パソコンちょっと教えて』と言えば、快く教えてくださるだろう。
でも、それでお金を請求されることはたぶんない、ちょっと何かお礼くらいはするかもしれないけど。
でも、『声楽教えて』とか『ピアノ教えて』と言えば、要らないっていわれてもレッスン料をお包みする。
つまり、プロに頼むっていうことは、そういうことなんじゃないかな。
私に、韓国語教えて とか、ビーズアクセサリーの作り方教えて って言われたら、
いいよ〜、私のわかる範囲でなら、私の出来る範囲でならってなるけど、
ピアノ教えて って言われたら、それは違う。
そういうことよね。
そこ、すれ違ったけど、私はピアノを教えてレッスン料を頂戴しているんだ、と改めて思ったことでした。
そして、その対価に値するように、精進していこうと思った瞬間でもありました。