その後、母が在宅に切り替わりました。

限られた時間、奇跡を信じて

自宅で穏やかに過ごせるだろう。



点滴で一年は生きられるから、

もうどこにでもいけるから、と

いろんなことを思い描いていたのですが…

在宅2日目で黄疸のような肌の色になり

フェントス4ミリ、アブストラル4錠、

使っているにも関わらず痛みで動けず。


トイレまで歩けるのは点滴台があるから。



着替えも一人じゃできず。

朝晩、寝起きに汗をかいていたら

温めたタオルで身体をふいて、オイルを塗り

着替えを手伝う…。


あとは、氷枕の交換と、温タオルの交換…


シーツや身の回りのものを清潔に保つ。



それくらいしかできない。



それくらいしかできないけど、
そばにいて手伝ってあげたいから

旦那はほったらかしにして、実家にいる。



旦那は優しい。

母の最期までずっと実家にいればいい、と

いつでも帰ってきていい、
ただ、今は今しかないから、と。


旦那に甘えて、実家にいる。



なのに、「おかあさんのことちゃんとみてあげて」と

母方祖母に言われる。


言葉が見つからなくて
縛り出した一言かもしれないけど

怒りというか悲しみがこみ上げる。


私はこれ以上、なにをしたら「ちゃんと」なんだろう。



もう四年、自分の仕事より、社会的立場より、旦那より、友人より、自分の欲より…


母を優先してきた。


送り迎えも、看病も、できる限りしてきたのに

なんでなにもしてない人に「ちゃんと」と

言われないといけないんだろう。



そういう人に限って、母本人に

「かわいそうに」「医者に診てもらえ」と

心ない一言を平気で放つ。






川島なお美さん、痩せて、黄疸でてから
早かったから、心配。

けど、母の前では泣けない。


掃除して、誤魔化して…
こうやって文章打って、誤魔化して…




どうこれから時間を過ごそう。
誰にどこまで伝えよう。