20日(月)
また葉書きに山頭火の句を書いてみたくなって
今回選んだのは
「てふてふひらひらいらかをこえた」
という句
この本によるとこの句は
山頭火が永平寺で4日間の勤行を終えて
一切清浄な心となったころに詠まれた句だそうだ
ということは句の中の「いらか」は永平寺の甍と思われるので
そんな雰囲気の絵を描き
文字を入れた
「てふてふひらひら」と表記しようかなとも思ったけど
以前の「ほろほろ酔うて…」のこともあるし
今回は山頭火の直筆の書も見つけられなかったので
繰り返し記号の方が蝶が軽く超えた感じが出るのでは
と思って繰り返し記号を使って表現した
今回は絵も文字もこの筆1本で書いた
そして最後に絵の部分を少し加筆して
落款を押して終わり
この句の「てふてふ」は山頭火自身であり
永平寺での勤行を終えてすっきりとした山頭火自身の心でもあると思う
それに対して
春
てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行った
という安西冬衛の有名な一行詩があるけど
韃靼海峡とはロシアのある大陸と樺太(サハリン)との間にある海峡で
間宮海峡とも呼ばれている所
当時の安西冬衛は大陸側にいて病気を患ってしまい
当時日本領だった樺太に帰りたくても帰ることができない状態だった
そんな安西が
海を渡る蝶に自分の望みを託して表現したのがこの一行詩となった
山頭火の「いらかをこえた」も
安西の「渡って行った」も
どちらも同じように蝶を見送る形の表現となっているけど
内容はまさに正反対だ
山頭火の方は自分自身が越えて
安西の方は渡りたいという願望
作者のその頃の状況を知るといろいろと解ってきて面白い
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今日もジムに行ってきましたが、
今日は1回しか走れず、
5.3㎞止まりでした。
私が1回目を走り終わったときには2巡目の人たちが使い始めていて、
そのマシンにはすでに3巡目の予約が書かれていて、
昨日のようにラッキーなことが起こるような状態ではありませんでした。
明日はどうかな?