一昨日と昨日で「鳥取ツアー」の記事を書いたが
その道中の殆どで私は本を読んでいた
5月23日の記事で下重暁子著『極上の孤独』を紹介したが
その頃は
この『孤宿の人』(新人物往来社・ノベルス)も読んでいた
この本は「夜明けの海に、うさぎが飛んでいる。」
の書き出しで始まるのだが
海面に白波が立っていることを
「うさぎが飛んでいる」と表現しているのだ
我が家から見える三河湾の今日も「うさぎが飛んでいる」状態
私は家ではノベルス版やハード版を読み
どこかへ出かけるときはかさばらない文庫を読むことにしている
それで『極上の孤独』の次の文庫としては
『逆説の日本史21』(小学館文庫)を読んでいた
夕方の4時頃から約1時間ほどは読書タイムで
『孤宿の人』の次は同じ宮部みゆき氏の
『桜ほうさら』(PHP研究所)と
『ペテロの葬列』(集英社)も読んだ
家では殆どハード版を読むので
これらの方が早く読み終わる
全部面白かった
そして「鳥取ツアー」には
読みかけの『逆説の日本史21』を持っていき
鳥取に着くまでに読み終わった
私にはあまのじゃくの面があるのか
芥川賞や直木賞
本屋大賞などを受賞した作品は
すぐには読む気にならない
数年経ってもまだ話題に登っているようなら
やっと読もうかなと思って購入する
そんな訳で毎年のようにノーベル文学賞候補になっている
村上春樹氏の作品もまだ1冊も読んだことがなかった
でも久しぶりにブックオフに行ったら彼の作品を見かけたので
数冊買ってきて「鳥取ツアー」に
『海辺のカフカ』(新潮文庫)の「上」を持っていき
『逆説の日本史21』を読み終わってからこれを読み始めた
そしたら面白い面白い!
何といったって構成力が素晴らしい
最初は「僕」という一人称で始まるが
第2章は突然戦後間もない1946年の話になる
そしてまた「僕」になったり
猫と会話ができる「ナカタさん」が登場したり…
全くバラバラなこれらがこの後どう関係してくるのか
ワクワクしてくるのだ
もちろん文章のおもしろさや
音楽や文学に対する深く広い知識があるからこそ
どんどん引き込まれていくわけで
ツアーから帰ってからの家でもこれを読み続け
すぐに「上」を読み終えて
現在は「下」を読んでいる
少しずつ登場人物の関係が解ってきたところだが
さすがにノーベル賞候補に挙がるだけのことはあると思った
ただ性的描写が結構あることには驚いたが
大勢のハルキストがいることも理解できるし
私もこれから暫くは
彼の本を読み続けることになるだろうと思っている
また新しい読書本に出会うことができた
今日の夕方もまた続きを読もう
▼
今日もジムに行ってきました。
テレビ付きマシンが空いていたので、
ストレッチをしてからテレビを見ながら30分間ラン。
いつものペースで4.6㎞走り、
汗で濡れたウェアを着替えてから、
今度はテレビなしマシンで35分間ラン。
5.4㎞走り、
合わせて今日も10.0㎞になりました。
帰りの車の中で「梅雨明け」が発表されたことを知りました。
豪雨が去ったらすぐに梅雨明け。
いよいよ真夏に突入ですね。
豪雨で亡くなった大勢の方々のご冥福を祈ります。