このブログで植物や昆虫などの記事を書くときに
ちょくちょく引用させてもらっている本がある
現在静岡大学大学院教授
農学博士で専攻は雑草生態学という
稲垣栄洋氏の4冊の本だ
今日はその4冊の本を紹介させてもらうことにする
出版社はいずれも「ちくま文庫」

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まずは『身近な雑草の愉快な生きかた』
この中にはスミレやオオイヌノフグリなど
逆境に生きる50種の雑草たちの
知恵と工夫の数々が紹介されている

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次は『身近な野菜のなるほど観察録』
この本にはキャベツやタマネギなど
43種の野菜たちの知られざる生命力が紹介されている

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今度は『身近な虫たちの華麗な生きかた』
ここには50種の虫たちの
生きていくための知恵と
天敵から逃れるための工夫などが紹介されている

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そして最後が『身近な野の草 日本のこころ』
ここには人々とともにふるさとに暮らす
50種の植物たちの姿が紹介されている
7月22日の本ブログでオニユリの記事をアップしたが
そのときはこの本からの引用をしなかったので
この本の内容を紹介するために
「オニユリ」の項から一部を引用してみる

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これが7月22日にアップしたオニユリの花

(前略)そこでオニユリの花は、蜜を盗まれることなくチョウの体に花粉をつけて運ばせることに挑戦したのである。
 オニユリは、大胆にもチョウの中でも大型のアゲハチョウをターゲットとして選んだ。オニユリの花が大きくて立派なのは、アゲハチョウの体のサイズに合わせているからである。また、アゲハチョウは赤い色を識別し、赤い花を好む。そのため、オニユリは赤系統の朱色をしているのである。花びらにある黒い斑点も、コントラストをつけて花びらを目立たせるためである。そして、豊富な蜜と甘い香りでアゲハチョウを惹き付けた。大型の花とたっぷりの蜜を用意するためにオニユリが掛けるコストは相当なものである。これで失敗するわけにはいかない。あとは、いかにしてアゲハチョウの体に花粉をつけるかである。細工は粒々仕上げを御覧じろ。オニユリのお手並み拝見といこう。
(後略)
この後
いかにしてアゲハチョウの体に花粉をつけるかを知りたい方は
是非この本の続きをお読みいただきたい
オニユリもよく考えるものだと
感心すること間違いない

今日もジムに行ってきました。
ストレッチをしてから7種の筋トレをし、
それから35分間マシンラン。
窓の上の壁面に掛けられているテレビで、
広陵×天理の高校野球を見上げながら、
5.5㎞走ってきました。
帰りに母がいる病院に寄ってきましたが、
珍しく母が目を開けていて、
呼びかけたら黙って左手を伸ばしてきました。
私も手を握ってやったのですが、
こんなことは入院してから初めてのことです。
入院して初めて母の「意思」を感じました。