ロバート・デ・ニーロは顔立ち自体は「恋に落ちて」で演じたような都会派ロマンスが似合うと思うのだが、不思議なほど強面のギャングあるいはそれに近い役も多く、そういう役の時は、おきまりの相棒のようにジョー・ペシが絡んでくる。カジノを舞台とした今回の作品では、そのダークな2人の中に、ダークなヒロインとして
シャローン・ストーンが入ってくる。
ラスベガスは、ある意味、華麗な側面もあると思うのだが、外面的な華やかさよりも、カジノを生業に生きる人々をギャンブル=バイオレンスとして描いているようだった。
バイオレンス→肉体へのバイオレンスというよりも、ソウル、マインド、スピリットの中にバイオレンスが入り込んでいるような3人!
テーマは終始、欲望とバイオレンスは切っても切れぬ仲であり、そこはラスベガスが最適の場所である!という世界観で3時間のドラマは貫かれてゆく。そんなわけだから男臭くもあるのだが、デカダンスなのにスタイリッシュな世界に酔いしれる!!
カジノでの勝負師たちの駆け引きには、プロボクシング以上の闘争本能を感じさせる。
スタイリッシュなバイオレンス
は、イタリア男たちが似合い、デ・ニーロは勿論として、今回、ジョーペシがノットクールな男を演じながら、非常にクールでもあった。そして、そういう男たちには、ワイルドでデンジャラスな女が似合う=シャロン・ストーン
凄い!!3時間の時間ムダな場面無し!!
本編とは、直接関係ないのだが、自分の知り合いの米国人に、兄がラスベガスでディーラーをしてるという人がいて、漠然となんか凄い世界で生きてるとは思ったが、
当時、この作品を観た後なら、そのことがより深く自分のこころを刺激して、彼を質問責めしたのではないかと思うw