Bay Area 4
Mac Mall / Thizziana Stoned and Tha Temple of Shrooms (2006)
Mac Dre亡き後のThizz Ent.の実質ボス格のソロがやっと出ました。マネージメント側に回っていたようですけど、満を持しての登場です。それもMac Dreのキャラ戦略に倣ってインディ・ジョーンズのパロディ!フォトドクターのグラフィックもいいかんじです!
ソリッドなかけ声トラックに早めのフローでのせるDroop-E作の1、イスラム系の横笛のアクセントが心地良い、このアルバムのメインプロ デューサー?One Drop Scott作の2。アルバムの大半を占める彼作のトラックですが、Thizz作品にありがちな作り込みの甘さはあまり感じられません。サイレン音が異国情 緒をかき立てるようなロマンティックな仕上がりの4、地味ながらもバロック風メロを使用した6、ベースや金管楽器やオルガン使いがJazzyな9や10な ど結構多彩です。もちろん中途半端なトラックもありますが、Thizzらしいということで許容範囲だとおもいます(これぞThizz!と思わせるような、 オバカ歌フックのレイドバック曲7もまあまあの出来)。
11、12の歌フィーチャーものはしっとりとアーバンに、しかも12はGoapele(Bedrock作)をfeatしてしまっているあたり、普通のThizz作品とは一線を画しているのでしょう。
個人的にはもう一歩!て感じですけど、聞き込むと変わるかもしれません。
同じ元YBB組として、DubeeのアルバムがThizzから出ましたが(2008年1月現在)、どういう感じになるのか興味深い所です。
Keak Da Sneak / Thizz iz Allndadoe (2006)
KeakのフルアルバムがなんとThizzから出ましたので買ってみました。
ここ数年(Copium以来)Keak名義のアルバム色々出ましたが、恐らくここまで純然たる新作は久しぶりではないかと思います(全部買っているわけではないので、わかりませんが。。。)
クレジットにプロデューサー名がないので、誰が作っているのかわかりませんが(7曲目の4 FreaksのDJ Shadow-Droop-E Remix, 10曲目でもDroop-Eが関与してそうですが。。。)、ラッパーがさすが大物だけあって、他のThizzリリース作品のピロピロ、ブヨブヨのエレクト ロ・ループの一本槍の単調さとは一線を画していると思います。
Thizzの年間の総リリース枚数が最盛期のNo Limit Recordsを超えそうな勢いですけど、とにかく質より量なので、もう少し作り込むとカッコいいのにな、と思うトラックがるのですが、あまりこだわりがないようで。
既発曲である4(3)Freaksが、このアルバムのハイライトになってしまっているのがちょっと残念です。
Too $hort / Blow the Whistle (2006)
ジャケの雰囲気から推測してHyphy織り交ぜるのかと思ったら、ATL在住の頃の人脈フル活用の南部皿ぽい感じでした。
だけどシングルのBlow the Whisleはさすがでした。Lil JonもE-40アルバムでやったようなHyphy寄りの曲?(というよりはShort Dawgのオールド・スクール調ラップに合わせた感じ)。
Lil Jonのその他の曲(後半)も、ハンドクラップ主体のクランク・ビートでBayの音にしっくりはまっています。
他にHyphyはDroop-Eが一曲作ってます。こちらはE-40,Mistah FAB参加でなよ~っとした感じのHyphyトラック。
Will I AM作(実はRick Rockが共作)Snoop客演の5もなかなかです。Black Eye Peasって最近の作知りませんけど、こういうのなら好きかもしれないと思いました。
中盤のメロー曲はJazze Phaが作っていますけど、うーんもうこういうの聞き飽きた、と思うの僕だけでしょうか。嫌いじゃないんですけど露骨な使い回しは。。。。(彼の 「う~ぅぃ~」を聞くと、またかよっ!て思ってしまいます。)
Bay Area 3
Mistah F.A.B. /Son of A PImp (2005)
ミスター・ファビー・デイヴィス・ジュニヤ!ア・ヤダダダ・ブーブー!!のソロ二枚目。
一枚目はどうなんでしょうか、絶版になっていて手に入らないです。。。
City of Pimpオークランド出身。いきなりイントロでSuperfly、Mackなどのサントラ音楽を使ってBlaxploitation臭さを演出。というか このアルバム全体のイメージとして、Gangsta Rapを通過した後の21世紀版Blaxploitationの世界を演出しようとしているかのようです。
G-rap的なレイドバックした曲はもちろん、もろBlaxploitationなファンク・サンプル、キャッチーなクラブ向けのダンサブルな 曲、ソウルフルな歌フック曲などと、とにかく全方位的。でもマザコン的な主題や父親不在の問題がメロートラックや哀愁トラックを通じて語られており、そこ らへんを軸に筋が一本通っているという感じです。テーマ自体はいつの時代になっても変わらないと思うと、安堵感と同時に複雑な気分でもありますが。
早回し声サンプル+ハードロック調のトラックにFABが飛び乗る感じでラップする初っ端から最後まで一気に聞ける捨て曲なしの、Thizzにしては恐ろしくよく出来たアルバムだと思います。
多くのトラックを作っているTrackademics、この人Mobな音だけじゃなくて、ファンク、ソウル等かなり引き出しが多そうなので、今後に期待です。ベイのプロデューサーの中でもRob-loとかに近い感性だと思いました。
というかHyphyトラックは少なめで、有名なSuper Sic Wit Itの他にKicked Out THe Clubぐらいでしょうか。
とにかく買って以来結構たちますが、よく聞いています。Hyphy狙いの人も、そうでない人もぜひどうぞ。間違いはないと思います。
Bailey / Champ Bailey (2006)
San Quinnの弟。Too $hortのクラシック「Born To Mack」のジャケを借用して、堂々のソロデビューです。
もちろんToo $hortも客演しています!
他にもお兄ちゃんはもちろん、その絡みでYa Boy、レーベルメイトの歌手J Valentine、V-TownからTurf Talk、それでもって歌フックでなんと!Keishia Coleを呼んでおります。
Keishia Coleの歌が絡む鬼アーバンな16は必聴だとおもいます。
この人Dave ChapelleショウのRick Jamesネタ「Fuck Yo Couch N%#$A」をフックに使った、ハードコアなのにお笑いという不思議な登場の仕方をしたので、最初は受け狙いの一発屋かと思いました。
でも重いボトムスのクランクっぽい音が好きな人なら、結構好きになるのではないか、と思われます。というわけでHyphyの軽快さは皆無です。まあこういうやつもありではないかと思います。。。
かといって一本調子というわけでもなく、アップテンポの2ndシングルU-C-Itなどを織り交ぜて、飽きさせない出来になっています。
ちなみに、この人、お兄ちゃんのラップスタイルにあんまり影響を受けてなさそうな所が面白いです。Ya Boyの方が影響うけてますよね。
Droop-E & B-Slim / The Fedi Fetcher and the Money Stretcher (2006)
父ちゃんに続け!と、ここのところ毎月二枚以上アルバムをリリースしているSick Wid' Itから出ましたE-40の息子Droop-Eとそのお友達B-Slimmのアルバム。さらにこの先Turf TalkとNUMPのリリースが控えているので、心して待ちたいと思います。
さてこのDroop-E君、E-40のように裏返り声フローを連発したいのでしょうが、やはり親父の人間国宝級の芸域に達するのにはまだまだ青い か、フローにちょっと色気を出す程度に留まっています。でも相棒のB-Slimmとパンツ脱げとか言っている馬鹿っぽい曲をやっている時は、親父の影響を 多少逃れているのか、ティーンエイジャーらしさが全面に出ていて好感が持てます。
元々ラッパーとしてよりもトラックメーカーとしてのほうが有名のようなので、さてトラックの出来映えはどうでしょうか。ほとんどがミニマルなビー トに、効果音ぽい感じでスカしたエレクトロ、もしくはピコピコのゲーム音が加えられた、今時のhyphyのフォーマットに従っています。トレードマークの ゲーム効果音が挿入された曲は2曲?だけ、というのがちょっともったいないな、と思いました。
実際16曲中(イントロ・スキット含む)9曲がDroop-E作で、その他の曲をRick Rock、D-1、Rob-lo、Traxxxamillion、Stressmatic、CozmoといったHyphyブームの主要トラックメーカーが 制作しています。実際ある意味これだけ大物を揃えたら、ミニマルな中にも、それぞれのプロデューサーの特徴がそれぞれ出ていて、いろんなフレーバーが楽し めます。Droop-Eの曲だけだと、もっと平板な感じになっていたかと思います。
Bay Area 2
ベイエリア関連のアルバム・レビュー二回目。
Hoodstarz / Hood Reality (2006)
EAST PALO ALTO出身。Band-Aide(Neva Legal)とScoot Dogg(Totally Insane)のデュオ。
地元でGETZ YA GROWN MAN ON(REMIXありますがアルバムには入ってません)が大ヒットしましたが、他のHyphy系の曲の中でも1、2を争うキャッチーさが、人気の要因でしょう。ラップの韻踏みも完全にノリ重視ですしね。
(ご当地EPAではこんな感じでめちゃくちゃです)
↓
http://www.youtube.com/watch?v=nIpcuqSH044
TRAXXAMILLIONがこの曲作ってますが、8曲目で南部風クランク曲を作ってます。
TONE CAPONEは、GAME客演の曲でDR. DRE風の曲。こちらもなかなか。
他のほとんどを地元EPAの有名プロデューサーSeatn TとL-VIS(このひとについてはよく知りませんが)が作ってますが、序盤のシングル曲のテンションを落とさない好曲を並べてきます。SEAN Tが早回し曲などメロディアスな曲、L-VISがCRUNK-HYPHY系トラック担当といったところでしょうか。
HYPHYムーブメント吹き荒れるベイエリアの中でも、かなりSOUTH度が高いアルバムだと思います。ただラップはお仲間や、ベイエリアの大御所などの参加のせいか、かなりリリカル&直球型で、これぞベイエリアという出来です。
Jacka / The Jack Artist (2005)
ベイエリア内陸部ピッツバーグが根城のMob Figazのメンバーのソロ作。数あるMob Figaz関連作の中でも抜きん出ていると思います。2005年のMy Best皿。
トラックのほとんどを同郷のRob-Loが作っているのですが、聞いた瞬間、まだこんなやつがベイエリアに埋もれてるんか!?と思いました。 Bay Areaの伝統Mobb系の音でもhyphy系でもない、メインストリームをすごく意識した音を作ります。Jay-ZのBlueprintをもっとチープ なシンセ音でいかつくしたかのような作りですが、恐ろしくソウルフル。早回しも、オールドソウルものも、かなりの出来だと思います。
それらを挟むかのように、沈鬱なシンセループの曲が挿入されるわけですが、かなりの頻度で渋い歌フック(ジャッカ本人も含む)を載せたり、散発的な歌サンプルを散りばめていて、これらの曲でもぐいぐい引き込みます。
ジャッカのラップも一見なよっとしているんですが、これが彼なりのニヒルな世界観(ムスリム)を表すやりかたのようで、ずるずると紡がれるリリックも無常観を誘います。
Rob-loはソロ作もありますが、どれも中途半端な出来なので、そういう意味ではこのアルバムではかなり作り込んだのでしょう。Hyphyムー ブメントの中、Jackaも本人も色々活躍しているようですが、もう一押し足りない、という感じなので、もう一度がっちりタッグを組んで独自の色を出して ほしいと思います。
Federation / The Album (2004)
ご存知Rick Rock率いるFederationの1st。
今やHyphyの基本中の基本?新作が待ち遠しいです。
この人たち、Vallejoの隣町(80号線を東に約10マイル)Fairfieldベースに活動しております。全曲作曲のスーパープロデューサー!Rick Rockは今や西へ東へとメジャー、マイナー仕事問わず忙しいですが、元々は南部アラバマ出身。
90年代中頃にフェアフィールドに移ってMike Mosleyの下で頭角を現してきたようです。ベイの重鎮E-40はMike Mosleyに本当は楽曲提供してもらう予定でMosleyのスタジオへ訪れたのですが、そこに住み着いていたRick Rockのトラックを聞いて、即Rick Rockに乗り換えた、なんて逸話が残っています。
今やベイ中のラッパーが、HYPHYのお墨付きをもらうために彼から曲を提供してもらおうと躍起になっておりますね!
「HYPHY」というスラングは多分Oakland発祥だと思うのですが、Keak Da SneakがHyphyhyphyと連呼しだした頃のトラックを作っていたのがRick Rock。気になる方はKeakのHi-tekやCopiumを聞いてください。(訂正:Hyphyという曲が登場するのはそれより前2000年のの Mac Dreなのでどこ発祥の言葉かはちょっと曖昧)この頃から、ファンキーなベースラインやメロディをエレクトロに、がっしりしたビートを手拍子系の軽い感じ に置き換えたRick Rockのサウンドがうけるようになってきました。同じエレクトロ系のネプチューンズやティンバランドとはよりファンクネス重視というところでちょっと 違った感じです。
他にも特徴がありまして、猟奇系の効果音が多用されており、そのまま使うとただの南部系ホラコアサウンドになってしまうのですが、エレクトロな音色に加工してコミカルな感じに仕立てており、中毒性を高めています。
ラップの変態度も高めで、Cosmic Slop Shop時代の正真正銘の変態Big Lurchがいなくなったためか、オリジナルメンバーのDoonie Babyの他に、肉体的には健康かつ精神的に病んでいそうなGoldie Gold, Mr.Stres (Stressmatic)を追加招集。一人一人のラップもかなりいけるのですが、全員攻撃というか、煽ったり脅したりともう大変なことになっています。
テンション高めの"Hyphy""Go Dumb""Donkey"はもはやBay Classicです。
Cosmic Slop Shop時代のダウナー系を彷彿とさせる曲も結構ありまして、Big Lurchにはかないませんけど、盛り上げつつも病んだラップをメンバー全員でしてくれるので、それはそれでFederation独自の味が出ていると思います。
Hoodstarz / Hood Reality (2006)
EAST PALO ALTO出身。Band-Aide(Neva Legal)とScoot Dogg(Totally Insane)のデュオ。
地元でGETZ YA GROWN MAN ON(REMIXありますがアルバムには入ってません)が大ヒットしましたが、他のHyphy系の曲の中でも1、2を争うキャッチーさが、人気の要因でしょう。ラップの韻踏みも完全にノリ重視ですしね。
(ご当地EPAではこんな感じでめちゃくちゃです)
↓
http://www.youtube.com/watch?v=nIpcuqSH044
TRAXXAMILLIONがこの曲作ってますが、8曲目で南部風クランク曲を作ってます。
TONE CAPONEは、GAME客演の曲でDR. DRE風の曲。こちらもなかなか。
他のほとんどを地元EPAの有名プロデューサーSeatn TとL-VIS(このひとについてはよく知りませんが)が作ってますが、序盤のシングル曲のテンションを落とさない好曲を並べてきます。SEAN Tが早回し曲などメロディアスな曲、L-VISがCRUNK-HYPHY系トラック担当といったところでしょうか。
HYPHYムーブメント吹き荒れるベイエリアの中でも、かなりSOUTH度が高いアルバムだと思います。ただラップはお仲間や、ベイエリアの大御所などの参加のせいか、かなりリリカル&直球型で、これぞベイエリアという出来です。
Jacka / The Jack Artist (2005)
ベイエリア内陸部ピッツバーグが根城のMob Figazのメンバーのソロ作。数あるMob Figaz関連作の中でも抜きん出ていると思います。2005年のMy Best皿。
トラックのほとんどを同郷のRob-Loが作っているのですが、聞いた瞬間、まだこんなやつがベイエリアに埋もれてるんか!?と思いました。 Bay Areaの伝統Mobb系の音でもhyphy系でもない、メインストリームをすごく意識した音を作ります。Jay-ZのBlueprintをもっとチープ なシンセ音でいかつくしたかのような作りですが、恐ろしくソウルフル。早回しも、オールドソウルものも、かなりの出来だと思います。
それらを挟むかのように、沈鬱なシンセループの曲が挿入されるわけですが、かなりの頻度で渋い歌フック(ジャッカ本人も含む)を載せたり、散発的な歌サンプルを散りばめていて、これらの曲でもぐいぐい引き込みます。
ジャッカのラップも一見なよっとしているんですが、これが彼なりのニヒルな世界観(ムスリム)を表すやりかたのようで、ずるずると紡がれるリリックも無常観を誘います。
Rob-loはソロ作もありますが、どれも中途半端な出来なので、そういう意味ではこのアルバムではかなり作り込んだのでしょう。Hyphyムー ブメントの中、Jackaも本人も色々活躍しているようですが、もう一押し足りない、という感じなので、もう一度がっちりタッグを組んで独自の色を出して ほしいと思います。
Federation / The Album (2004)
ご存知Rick Rock率いるFederationの1st。
今やHyphyの基本中の基本?新作が待ち遠しいです。
この人たち、Vallejoの隣町(80号線を東に約10マイル)Fairfieldベースに活動しております。全曲作曲のスーパープロデューサー!Rick Rockは今や西へ東へとメジャー、マイナー仕事問わず忙しいですが、元々は南部アラバマ出身。
90年代中頃にフェアフィールドに移ってMike Mosleyの下で頭角を現してきたようです。ベイの重鎮E-40はMike Mosleyに本当は楽曲提供してもらう予定でMosleyのスタジオへ訪れたのですが、そこに住み着いていたRick Rockのトラックを聞いて、即Rick Rockに乗り換えた、なんて逸話が残っています。
今やベイ中のラッパーが、HYPHYのお墨付きをもらうために彼から曲を提供してもらおうと躍起になっておりますね!
「HYPHY」というスラングは多分Oakland発祥だと思うのですが、Keak Da SneakがHyphyhyphyと連呼しだした頃のトラックを作っていたのがRick Rock。気になる方はKeakのHi-tekやCopiumを聞いてください。(訂正:Hyphyという曲が登場するのはそれより前2000年のの Mac Dreなのでどこ発祥の言葉かはちょっと曖昧)この頃から、ファンキーなベースラインやメロディをエレクトロに、がっしりしたビートを手拍子系の軽い感じ に置き換えたRick Rockのサウンドがうけるようになってきました。同じエレクトロ系のネプチューンズやティンバランドとはよりファンクネス重視というところでちょっと 違った感じです。
他にも特徴がありまして、猟奇系の効果音が多用されており、そのまま使うとただの南部系ホラコアサウンドになってしまうのですが、エレクトロな音色に加工してコミカルな感じに仕立てており、中毒性を高めています。
ラップの変態度も高めで、Cosmic Slop Shop時代の正真正銘の変態Big Lurchがいなくなったためか、オリジナルメンバーのDoonie Babyの他に、肉体的には健康かつ精神的に病んでいそうなGoldie Gold, Mr.Stres (Stressmatic)を追加招集。一人一人のラップもかなりいけるのですが、全員攻撃というか、煽ったり脅したりともう大変なことになっています。
テンション高めの"Hyphy""Go Dumb""Donkey"はもはやBay Classicです。
Cosmic Slop Shop時代のダウナー系を彷彿とさせる曲も結構ありまして、Big Lurchにはかないませんけど、盛り上げつつも病んだラップをメンバー全員でしてくれるので、それはそれでFederation独自の味が出ていると思います。
Bay Area 1
mixiに載せていたBay Area:Hyphy関連のアルバムのリビュー転載です(mixiからはそのうち引っ込めます)。
それにしてもミクシーのレビューみたら結構書いているんですね。。。。多分Hyphy全盛期に書いたものです。というわけで3枚ずつ。。。。(順番に意味はありません)
Ya Boy/ Rookie of The Year (2005)
ご存知San QuinnとMessy Marvに育てられた、サンフランシスコ出身のサラブレッド。
San Quinnの直球フロウとMessy Marvの下世話さがうまく合体したラップを披露してくれます。VerseはSan Quinn寄りですが、おいしいフックを作れる所はMessyに似ていると思います。
ミックステープで大当たりしたダースヴェイダーのテーマを使った16's wit Meはこのアルバムに入ってないので要注意。
そのあとリリースされたこのアルバムが評価されたのか、それともJT経由でもともと知り合いだったのか、なんとGAMEのBlack WAll Streetにフックアップされました。Dr.Dreもアルバム制作にかなり絡んでくるようで、かなり期待しましょう。他にも某有名人のラップリリックを 書いているようで。。。
LAでセレブと遊びすぎて骨抜きにされないことを祈るばかりです。
Rob-Lo制作のイントロのはじけ具合(チンコしゃぶってろ!って。。。)からかなり凄いですが、とにかく16 Wit Meのように、基本的に自分のリリック自慢の例えとして、そういうコンテンツがでてくるようで、この路線がアルバム通して一貫するテーマのようです。ハイ フィー全開のベイの若手の中でラップのスキルを売りにしている人、以外といないのではないでしょうか。そういう意味では逆に目新しかったりして。
トラックの製作陣はSean T、Droop-Eらその他大勢。Droop-EとKing CydalがHyphyファン層にアピールする曲を作ってますが、Hyphyマスター、Rick Rock作のStep Ya Game Upはハイフィーのすかした感じでなく、ゴリゴリ押してくる感じで、アルバム全体としてもそんな感じです。San Quinnのアルバムって西海岸の外にもアピールするような音が多いと思うのですが、このアルバムもそんな感じがしました。
Traxamillion / The Slap Addict (2006)
ベイエリアのHyphy系プロデューサーのソロアルバム。これまでのHyphyサウンドのヒット曲制作率では、Rick Rockに次いで高いと思いんじゃないかとおもいます(たぶんEA-SKI&CMTよりも)。でもこうやって顔見るとまだかなり若そうですよね。
ラップは自分では数曲やっているだけで、ラップはジャケに書いてあるようにベイエリアの有名どころ全員集合です。
HoodstarzのGrown ManのRemix、Teamのアルバムからの同一カットなどありますが、それ以外はほぼ新作でしょうか?これからヒットしそうな(というかもうなっている?)曲がいくつかあって、
Too $hortとMista FABのThe Sideshow(アルバムにいれてほしかったです)
Mistah FABのYellow Bus
などがSlapperでした。
Slapperなの、まだまだあります。PackのClub Stuntin
Teamのアルバムに入ってもおかしくない、ハードボイルド系Its Whateva、BalanceのWe like the Slappsなどなど、
目白押しです。
The Team / World Premiere (2006)
エナジー飲料ビジネスも同時展開の二枚目のアルバム。うまくHyphyムーブメントに乗っかった、という感じでしょうか。ドリンクの方はGrapeとAppleを炭酸で割ったGrapple味。結構病みつきになります。
メンバーのラップの方は別段気合い入れてTHUG臭を振りまくわけでもなく、かといってなよっとしているわけでもない、うまく色気を残しつつも淡々とラップする、という感じでしょうか。
トラックの方はBedrockが中心となった、ピコピコな上ものに不吉なエレクトロのベース音がくっついているようなレイドバックな曲と、 Teamの中心人物Clyde Carsonが好むのか、ハードボイルド調のアーバンな感じの半々という構成だと思います。Hupphy JuiceのRemixほど露骨に胃がもたれるような曲は入ってなく、結構いい構成だと思います。オークランド伝統のピンプ稼業の泥臭さをうまく消して、 Hyphy Juiceのパッケージに見られるような洗練された感じが、アルバム全体に漂ってます。
Clyde Carsonが客演していたせいかGoapele嬢もしっかり出ています。
なんとMC Hammer客演がかなり笑えるIt's Getting Hot Remixとその後のSnap曲も秀逸。
2006年5月下旬にベイ・エリアを訪れたのですが、地元局KMELではHyphy Juiceのリミックスばっかりかかってました。
それにしてもミクシーのレビューみたら結構書いているんですね。。。。多分Hyphy全盛期に書いたものです。というわけで3枚ずつ。。。。(順番に意味はありません)
Ya Boy/ Rookie of The Year (2005)
ご存知San QuinnとMessy Marvに育てられた、サンフランシスコ出身のサラブレッド。
San Quinnの直球フロウとMessy Marvの下世話さがうまく合体したラップを披露してくれます。VerseはSan Quinn寄りですが、おいしいフックを作れる所はMessyに似ていると思います。
ミックステープで大当たりしたダースヴェイダーのテーマを使った16's wit Meはこのアルバムに入ってないので要注意。
そのあとリリースされたこのアルバムが評価されたのか、それともJT経由でもともと知り合いだったのか、なんとGAMEのBlack WAll Streetにフックアップされました。Dr.Dreもアルバム制作にかなり絡んでくるようで、かなり期待しましょう。他にも某有名人のラップリリックを 書いているようで。。。
LAでセレブと遊びすぎて骨抜きにされないことを祈るばかりです。
Rob-Lo制作のイントロのはじけ具合(チンコしゃぶってろ!って。。。)からかなり凄いですが、とにかく16 Wit Meのように、基本的に自分のリリック自慢の例えとして、そういうコンテンツがでてくるようで、この路線がアルバム通して一貫するテーマのようです。ハイ フィー全開のベイの若手の中でラップのスキルを売りにしている人、以外といないのではないでしょうか。そういう意味では逆に目新しかったりして。
トラックの製作陣はSean T、Droop-Eらその他大勢。Droop-EとKing CydalがHyphyファン層にアピールする曲を作ってますが、Hyphyマスター、Rick Rock作のStep Ya Game Upはハイフィーのすかした感じでなく、ゴリゴリ押してくる感じで、アルバム全体としてもそんな感じです。San Quinnのアルバムって西海岸の外にもアピールするような音が多いと思うのですが、このアルバムもそんな感じがしました。
Traxamillion / The Slap Addict (2006)
ベイエリアのHyphy系プロデューサーのソロアルバム。これまでのHyphyサウンドのヒット曲制作率では、Rick Rockに次いで高いと思いんじゃないかとおもいます(たぶんEA-SKI&CMTよりも)。でもこうやって顔見るとまだかなり若そうですよね。
ラップは自分では数曲やっているだけで、ラップはジャケに書いてあるようにベイエリアの有名どころ全員集合です。
HoodstarzのGrown ManのRemix、Teamのアルバムからの同一カットなどありますが、それ以外はほぼ新作でしょうか?これからヒットしそうな(というかもうなっている?)曲がいくつかあって、
Too $hortとMista FABのThe Sideshow(アルバムにいれてほしかったです)
Mistah FABのYellow Bus
などがSlapperでした。
Slapperなの、まだまだあります。PackのClub Stuntin
Teamのアルバムに入ってもおかしくない、ハードボイルド系Its Whateva、BalanceのWe like the Slappsなどなど、
目白押しです。
The Team / World Premiere (2006)
エナジー飲料ビジネスも同時展開の二枚目のアルバム。うまくHyphyムーブメントに乗っかった、という感じでしょうか。ドリンクの方はGrapeとAppleを炭酸で割ったGrapple味。結構病みつきになります。
メンバーのラップの方は別段気合い入れてTHUG臭を振りまくわけでもなく、かといってなよっとしているわけでもない、うまく色気を残しつつも淡々とラップする、という感じでしょうか。
トラックの方はBedrockが中心となった、ピコピコな上ものに不吉なエレクトロのベース音がくっついているようなレイドバックな曲と、 Teamの中心人物Clyde Carsonが好むのか、ハードボイルド調のアーバンな感じの半々という構成だと思います。Hupphy JuiceのRemixほど露骨に胃がもたれるような曲は入ってなく、結構いい構成だと思います。オークランド伝統のピンプ稼業の泥臭さをうまく消して、 Hyphy Juiceのパッケージに見られるような洗練された感じが、アルバム全体に漂ってます。
Clyde Carsonが客演していたせいかGoapele嬢もしっかり出ています。
なんとMC Hammer客演がかなり笑えるIt's Getting Hot Remixとその後のSnap曲も秀逸。
2006年5月下旬にベイ・エリアを訪れたのですが、地元局KMELではHyphy Juiceのリミックスばっかりかかってました。
T-Rock / Da Kush (2007)
元Hypnotize Camp Posse構成員(Three 6 Mafia一味の人たちです)。在籍当時、ラップ以外の所で非常に芸達者な人たちが多かったHCPの中で唯一の実力派、と言ったら語弊があるでしょうか。
当時の経営者たちは今やハリウッドで不相応なセレブ生活を送っていますが、切り捨てられたほうはしっかりハングリーさを維持しております!
とりあえず音源残っているから出しとく?みたいな感じで、T-Rock本人の承諾を得ないままHypnotize Minds(666のレーベルです)からリリースされた『Rock Solid 4:20』の衝撃が忘れられませんが、本作はそれを含めて(ミクステ、コラボ作を除いて)5枚目のアルバム。
『Rock Solid』のころの若気の至り期、『Conspiracy Theory』『Defcon1 :Lyrical Warfare』の頃のテロリスト路線を通じて、不満爆発の速射砲ラップが売りでしたが、円熟期を迎えたように思われます。全体的に、フローもあとを引く感じのネットリ系、速射砲と緩急付けて使い分けてます。全く違うタイプなはずですが、TIを意識したようなフローまで出てきます。相変わらずテーマは「復讐」とか、そんな感じで怖いんですけど。
音的には、メンフィスの猟奇系が基本ですが、 ATLのメジャーがやりそうなTrap系の音が結構あります。3年ぐらい聞いていない間にDJ Creeのプロダクションがかなり向上しましたね。これだけの曲を量産できれば、たいしたものです。
HCP放出組のLa Chatが一曲絡んでます。両者のHCP活動時期はそれほど被らないはずなんですが、リストラされた、という事実だけで、もう話が盛り上がっちゃうんでしょうね(笑)
