仏説摩訶般若波羅蜜多心経

(ぶっせつまかはんにゃはらみつたしんぎょう)


仏説…仏様が説いた

(どこかの誰かが適当に言ったものではない)


摩訶…「偉大な」「大きな」

(※摩訶不思議の「摩訶」=「とても」不思議)


般若…「自分の考え」というエゴ

(を、キッパリ切り捨てろ、手放せ)


波羅蜜多…自分の心を平和に保つ

(「お先にどうぞ」の精神、余裕をもつ)


心経…「心(エッセンス)」の「経(教え)



観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時

(かんじざいぼさつ ぎょうじんはんにゃはらみつたじ)

照見五蘊皆空 度一切苦厄

(しょうけんごうんかいくう どいっさいくやく)


観…「命がけで固執する考え」や「価値観」

(そのむなしさを、注視せよ。)


自在…に、実体は無い。

(自由自在な見方ができる。何ものにもとらわれない。柔軟な思考で観察する。)


菩薩…悟りを求める人

(人々の救済のために、懸命に悟りの手助けをする人)


行深…足るを知る

(「もっと、もっと」と欲を持つと、苦しむ、悩む)

「自分の力では、これで十分だ」

「この年で、これだけ元気なら十二分だ」

と、急に心が広く、ゆったりする。

照見…人生に輝きを見つける
(どうにもならない過去にこだわらない)

五蘊…五つの悩みのタネ(色・受・想・行・識)

色…劣等感(もっとこうだったら良かったのに)
受…期待して苦しむ(私の好きはみんな好きなはず)
想…自分の「いい」を否定されるとムカつく
行…評価して人を痛めつける
識…価値観に合わない人を嫌う

それらが絡んで、人の平和な心を乱す。

皆空…それらは絶対的なものではない。
   まぼろしである。

度一切苦厄…人の一切の苦厄、面白くないことは、うまい知恵ひとつで吹き飛ぶ(度)。