鳥取環境大学での人と動物が引き起こす騒動が面白かったので、
先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!―鳥取環境大学の森の人間動物行動学
も
読んでみました。
コウモリやヘビ、ヤツメウナギ、イモリ、シカ、タヌキ、ヤギ・・・。
色々な動物が登場します。それぞれの動物は、先祖がやったのと同じように生活しているのですが、
それぞれの生息地に入り込んできた人間によって、微妙に生活が変わってきています。
ひょんなことから発信機のことを知り、わなにかかったタヌキに付けた発信機で、
動物たちの生活圏は、私たちが想像する以上に広いことが、分かります。
それだけでなく、タヌキが移動することで、色んな植物の種を別の場所へと運んでいきます。
同じ場所で同じ種と交わってばかりだと、弱くなってしまうのだそうです。
動物が種などを運ぶことで、いろんな植物が絶滅の危機から逃れることができるそうです。
この本を読んでいると、なぜ動物の行動や生態を研究するのかという理由が
分かってくるような気がします。
環境保全とよく言われますけれども、なぜ、環境を守らないといけないのか分からないですよね。
それがこの本を読んでいると、生き物はお互いに絡み合っていて、多様性があることで
それぞれの絶滅を防ぐことができるということが伝わってきます。
生物の多様性を守るために環境を守ったほうがよくて、引いてはそれが人間にとっても有益であるから
なのです。
それを楽しく、易しく語っているこの本は、環境に興味がある人にもお薦めです。









