71歳の古老男性です。

初めて、ブログとやらを始めてみました。

昔話を書いてみます。


少し、私の昔話を聞いてくれませんか?


本当に心から悲しい時は涙も声も出ないものですね。

私は養子で迎えられました。生みの母と育ての母と女学校時代の友達でした。離婚した生母には三人の子供がいました。長女・長男・次男(私)です。70年前は女手一つで三人の子供は育てる事ができなくて、女学校時代の担任の先生の仲立ちで養子に出されました。二歳の時の出来事です。以来、私は長男として育ちました。長男なのに二男の名前とは不思議でしたが、なにかその事には触れてはいけない事のように、私の中では封印していました。

私が、養子に過ぎないということを知ったのは、大学一年生の時でした。夜、家庭教師のバイトの帰りに、高校時代の担任の先生とバッタリ遭遇し、誘われて入った居酒屋で、先生はボソッと『お前は貰いっ子だ!』と。先生も父のいない妾の子でしたから、境遇は同じだと思ったのでしょう。でも、その時、私の19年間のアイデンティティが崩れ落ちました。余りの衝撃と悲しみで声も涙も出ません。先生は言いました『凄いな!平然として受け止めるか。感心した。』と言った。その時、私は、先生は本当の悲しみを知らないな!と思ったものです。

《つづく》