私たちの体は、独立した個体です。
外界からの刺激や情報を感知して、その刺激や情報に対して、脳をはじめ、体内の様々な組織や臓器や細胞が反応することによって、行動し生きていくことができるのです。
このように体を動かし、制御するために、体内には様々なシステムが存在します。
例えば、交感神経系や副交感神経系や内分泌系や免疫系や循環器系や泌尿器系などのシステムが存在し、これらが正常に働くことによって、健康に生きていけます。
このようなシステムを動かしたり、制御するために、いろんな伝達物質が使われています。これらのシステムは多数の細胞から構成されますが、個々の細胞は独立した存在なので、細胞同士が連絡をとるために使われるのが伝達物質です。

伝達物質としては、いろんなホルモンであったり、細胞の増殖を制御する成長因子や増殖因子、免疫系を制御するサイトカイン、セロトニンやドーパミンのような神経伝達物質などがあります。そのような体を制御するシステムの一つに内因性カンナビノイド・システムがあります。
つまり、内因性カンナビノイド・システムというのは細胞間のコミュニケーション・システムの一つなのです。
多くの細胞が、このコミュニケーション・システムを使って、細胞間の連絡を取り合って、組織や臓器の働きを制御しています。
このシステムの主な働きは神経組織における神経伝達の制御です。その他に、免疫細胞や消化管や肝臓や循環器系や呼吸器系などの細胞の伝達にも関与しています。