豪勢なお着物に袖を通す機会というのは
そうそうないわけですけれども、
その貴重な機会がひとつ、終わりました。
物事の節目に執着しないけれど、今回ばかりは
私にとってとても大事にしたい節目だったのです。
父と母に、ここまで育ててくださって
ありがとうございますと直接伝えられてよかった。
そのために帰省しました。
父に、
「育ててくれてありがとう」
と言ったときは、
「こちらこそ、育てさせてくれてありがとう」
と言われた。
母に、
「育ててくれてありがとう」
と言ったときは、
「親孝行楽しみにしてるね」
と悪戯っ子みたいな笑顔で言われた。
なんだかとても泣きそうになって、
どちらの顔も見れなかった。
私はこの二人の娘で良かったと思った。
私は親のものじゃないのよ！！！
というセリフ、ドラマやアニメで聞くたびに、
いや、面倒を見て貰っているくせに生意気な…
お金もすべて自分で出してから言いなさいよと
そんなことをつべこべ考える子供で、
私ははやく親の手を放れたい引っ張ってあげたいと
ずっとずっと思ってきましたが、
今、片手を放されたような気がしていて、
もう片方の手が放されるには、まだまだ私が未熟過ぎて
もう少し時間がかかりそうだけど、
まだ、親のものでいさせてくださいと思ってしまった。
片方の手を、握り直してしまった。
ごめんなさい、おとーさんおかーさん。
地元の広報誌に知らないうちに載ってたみたいでワロタ
こんな綺麗に帯もやっていただきました
どんな風になりたいですかと地元できかれたのだけど、
私は、自分にも他人にも正直な人間になる
とこたえました。
性分が性分で、嫌なものは嫌だと
はっきりと言えないところがあるものですから、
丸く収めようとして自分の首を絞めることもあり
もうそんな自分とはおさらばです。
角がある重箱に、それより大きな丸いボールをいれるために
誰にも気づかれないように丸いボールを削るのも
削って入ったボールを見て、
これで本当に良かったのかなあと思いながら
「ほらね入るんだよ、よかったね」と
笑ってしまう自分にもおさらばです。
自分の新しい部分に、初めましてこんにちはと言いたいです
初めましてこんにちは！
あっ夜だ
こんばんは！
ではでは