12月11日（月）からの1週間は、毎日がドラマで汗握るものだったので、時系列で綴ってまいります。

12月11日（月）

大家に、Sはいつまでいるのか、と聞いたら、

「12月後半まで滞在を延長させてほしいと言われたが、拒否した。12月13日に退去してもらう」

と言われました。私は、あと2日！と嬉しくなりました。

別件で、Sに話すと、

「12月は非常に立て込んでいる。自身のNGOを設立中で、引越しができるようなタイミングではない。大家には、強制的に立退きを強要されているから、人権侵害に当たり、場合によっては法的措置も考えている」

と言われました。

そのNGOについてですが、Criminalizing Covert Crime的な名前のNGOで、被害妄想が具現化した団体名だなぁと呆れかえっていました（しかも本当に、ジュネーブ市に申請をしていた）。

一方、この話を聞いて、大家の主張とSの主張に食い違いがあることに一抹の不安を覚えました。

12月12日（火）

仕事から帰り、いつものように夕飯の支度をしていくと、Sが近寄ってきて、

「大家との退去日の交渉がうまくいっていない。12月13日に強制退去させられそうだ。敷金も盗まれるかもしれない。良かったら連携してほしい。この物件を紹介したエージェントには私から苦情届を入れておいた。ぴいなっつさんも非常に困っているという内容も添えてあげた」

と言われました。

そしていつものように、物欲しげな顔で私の料理をちらちら盗み見してきて、私は（いやいや）自分の料理の一部をおすそ分けしました。

この発言に対する私の第一印象は、

’頼むから私を巻き込まないで！！’

エージェントへの苦情文の中に勝手に私の名前を登場させたのも非常に遺憾でしたし、敷金を盗まれるかもという被害妄想に付き合わされるのはうんざりでした（もちろん適当な理由をつけて連絡先は教えませんでした）。

その後Sがふらりと外出（夜８時前）したタイミングを見計らい、大家さんにこの胸をチクりました。

すると、大家はかなり狼狽し、なぜ！？なんて言ってた！？、とたずねてきましたが、NGO設立で余裕がないみたいです、としか伝えられませんでした。

しばらくしてSが謎の外出から戻ってくると、夜10時頃に口論が始まりました。

別室にいても聞こえるくらい大きな声で、大家とＳがやりあってます。

大家「12月後半まではいさせられない。あなたは家賃も払っていない。居残る法的根拠はない、明日11時に必ず出て行ってもらう。あなたがやっていることは法律に反する！」

Ｓ「最初は12月後半まで滞在してもいいと言っていた！その言葉を信じて、12月前半まで滞在していたのに、いきなり発言を裏返すのは違法だ！無理やり立退きを求めたら警察を呼ぶ！」

（警察を呼びたいのは大家だよ…）と聞き耳を立てながら私は大家に同情してしまいました。

そしてその翌日、Ｓの退去日がやってきました。

↑信じられないほど汚いＳの歯ブラシ

狂怖同居人記録⑥