実施日:平成29年11月9日(木)
議題:“日本らしさ”とは何か?
参加者:政谷/久保/村上/廣内/吉岡/藤原/進藤
文責:進藤
〈序〉
近年、日本への観光客増加に伴い“日本らしさ”という言葉を聞いたり、考えたりする機会が多いように思える。“日本らしさ”とは何なのかを皆で考えた。
*我輩の発表資料はpnsドライブに入っているので、興味のある方は一読されたし。
シントーのプレゼンの醍醐味(?)でもある変な画像も盛りだくさんである。
〈内容覚書〉
①“日本らしさ”=日本特有と思われるものは?
“日本らしさ”を感じるものを参加者に挙げてもらい以下のような例が出た。
・列に並ぶ
・治安が良い
・水資源が豊富/水道水が飲める
・アニメーション/漫画文化の充実
・本の開きが右開き
・縦文字/横文字を自在に扱う
・デモが警察に届け制←警察の先導の下のデモは世界的にも異質との意見
・連帯責任
・残業
・建前と遠慮
・土下座
・精神論
など
②“日本らしい”イデオロギーはどのように形成されるか?
自然と身についた価値観、何気なく行う日ごろの行動など「日本的常識・イデオロギー」はいかに形成されるのかを考えた。
1.自然とあるものか?/作られるものか?
→作られるもの
2.それはどのように形成されるのか?
↓
・日常生活
・親からのしつけ
3.“日本らしい”イデオロギーは不変か?
→NOT
4.何が“日本らしさ”を変えるのか?
→時代(社会情勢・制度)
例:精神論
〈戦前〉
「進め一億火の玉だ!」、「尽忠報国」など“日本人たる者、お国のために頑張りましょう”というイデオロギーの下、「忍耐・忠義・孝行」などが“日本らしさ”とされた。
〈戦後〉
国民精神を統一する存在の崩壊
→「国」という全体的なものから「会社」など自身の生活と密接に関わるものへ忠誠の対象が変化。
→「国主体」のイデオロギーの瓦解
→イデオロギーに変化が生じることにより、“日本らしさ”の概念も変化した
→今日の我々が考える“日本らしさ”の形成
③今日の日本は「気遣い」と「忍耐」の文化か?
“日本らしさ”を感じるものに残業、気遣い、建前などが出たことにより、この考えが浮上した。
・戦後の極端な民主化と自由・平等の追求により「忍耐」の概念が変化した?
→戦前は「個人<国家」の構図
戦後は「個人>国家」へ変化?
今日の「増税反対。されど、社会保障は充実させよ」と強く出る国民の行動が良き例。
一方で、建前と気遣いによる窮屈な人間関係と、会社への無償奉仕(サービス残業)の常態化。
→戦後、民主化によって国民は国家より優位に立ったが、「会社」等より自身に密接に関わる社会組織に隷属するようになった。
→「忍耐」の対象は国家からより身近な社会組織に変化
〈まとめ〉
今日の日本は気遣いと建前による人間関係の構築と、忍耐が必要な社会であるのかもしれない。
“日本らしさ”は常々変動する。
50年後の“日本らしさ”と、今日の“日本らしさ”はきっと異なっていることでせう。
〈後書〉
今回は、答えの出ない難しいものを扱いました!
“日本らしさ”は何かというテーマから、それの形成要因、今日の日本社会の特質まで広範なディスカッションができました。
時にはこのような“概念”系も良いかもしれませんね。