こばと。 第23話 「…こばとの願い。」 第24話 「あした来る日。」


怪我をしている藤本に元気になって欲しいこばとは、毎日毎日手伝いをします。
結局いつもこばとが助けられるのですが、そんなありふれた日常にも、期限は刻一刻と迫っていました。


時間がないことを焦るいおりょぎさんを他所に、こばとは藤本のことでいっぱいですが、願いを忘れた訳ではなく「願いは決まっている」と言います。


そして満月の日。約束の期限の日がやって来ました。
こばとは、藤本にはなにも告げずにアパートを後に。


コンペイトウは貯まっていないので、契約通りこばとは消されることになります。
こばとは一生懸命頑張ってきたと、人として立派だと必死で伝えるいおりょぎさん。

しかし、契約なので許されません。
こばとが帽子をとろうとした時、藤本が現れ、いおりょぎさんから、真実や契約の話を聞きました。

こばとは死んでいましたが、契約により一度だけ生まれ変わり、生きなおすチャンスを与えられているそうです。
契約を守るためにコンペイトウをビンいっぱいに貯めなければいけませんが、こばとはそれより藤本と暮らすことを選んだと…。

「100点満点の馬鹿だ」といおりょぎさんは言っていましたが、本当に切ないですね(/_;)



それを聞いた藤本の思いで、コンペイトウがいっぱいに。
しかし、契約によりある場所に行かなければならないこばとは、
「藤本さんの傍にいられて幸せでした。
私の大切な人です。これまでも、これからもずっと。」
と言葉を残し、消えてしまいました。


そして、うしゃぎさんにより、これまでのこばとの存在が全て消されて…



藤本は、うっすらと違和感を感じていましたが、そんな中、コンペイトウが藤本の記憶を蘇らせ、こばとの事を思い出します。
しかし、他の人は誰もこばとのことを覚えていません。

最後に琥珀の元へ行った藤本。
こばとの願いは、好きな人の元に時を越えて生まれ変わる事だそうです。
琥珀たちも、たとえ前世の記憶を失っていても、生まれ変わる度に魂が惹かれ合い傍にいると聞きました。



月日は過ぎ、季節も何度か巡り、藤本は弁護士として働いてもう4年が経っていました。

仕事で向かった家で、ピアノを弾く藤本。まだこばとの事を思って弾きます。

なんと、その家のクライアントはこばとでした。
前世の記憶を無くしていて、藤本に対しても「はじめまして」と挨拶を。

ですが、藤本の弾くピアノであの歌を歌い、一番傍にいたい人の居るところに来たと、記憶が蘇りました(/_;)
「何年も待たせやがって。大遅刻だな」


2人が引き離されて長い月日が経ちましたが、ようやく再会です(;_;)
こばとの一途な思いと、藤本の忘れない心が、2人を引き合わせたのですね。

「前世の記憶を失っていても、生まれ変わる度に魂が惹かれ合う」
まさにその通りになりました。本当に良かったです。
きっと会えると強く信じていたのかもしれませんね^^



それにしても、感動しました。凄く素敵な作品ですね(;_;)

時間の流れや歌の演出も良かったですし、本当に100点満点のラストでした。
所々、綺麗すぎる展開もありましたが、それでも感動を与えてくれる辺り、流石です。

こばとの歌う場面や歌声、凄く良かったです。CLAMP作品は良いですね^^