今回は、レベルアッパーの事件を引き起こした張本人である、木山先生の話です。


能力を使えなかった筈の木山先生が、能力を使えるようになっていました。
それも、複数の能力を使いこなしています!!

多重能力者のことを「デュアルスキル」と言うそうですか、どうやら、レベルアッパー使用者の能力が使えるようになっているようでした。



木山先生強かったです。
アンチスキルや美琴とのバトルは、迫力が凄くて見応えがありました!!
お互い、自分自身の目的の為に一歩も引かない争いは、凄まじかったです。



様々な能力を駆使する木山先生に苦戦する美琴でしたが、最終的に直接電撃を浴びせ気絶させます。

この事が原因で、2人の間に電気を介した回線が繋がり、木山先生の過去の記憶が美琴の中に入ってきました。



凶行に至った背景が描かれていましたね。
無表情でやる気のなさそうな態度は今とあまり変わりませんが、小学校の教師という立場を通して、最初は子ども嫌いだった先生に感情が芽生えていく様は見ていてとても微笑ましかったです^^


記憶の後半では、一変して学園都市の内部の状況が描かれていました。
この後の展開は、想像できるものではありましたが、本当に起きるとその黒さに突き刺さるものがありました…



木山先生には真実を告げられることなく進んでいた「人体実験」。
それ以来、子ども達は意識を失ったままなのですね…

このようなことが今までに一度もなかったとは考えにくいのですが、そもそも、能力自体が既に人体実験により得たものであると考えると、かなり前から学園都市は黒かったとも考えられます。



木山先生は、子供の意識を取り戻すために幾度も「ツリーダイヤグラム」の使用許可を求めていたそうです。

レベルアッパーの乱用の目的はここですね。
ツリーダイヤグラムの代用としてレベルアッパーの脳を使い、演算装置にして子ども達を救うという目的がありました。


木山先生と一緒にいた、年老いた学者の言葉や、隠蔽の指示や、淡々とデータをとっていた様子からは、学園都市の陰湿な面が一気に見えた気がしました。



自分が受け持ち、学園都市のモルモットにされた子ども達を救うために一万人もの人を犠牲にしようとする木山先生。
一方、友達である涙子を救う為に木山先生の計画を止めようとする美琴。

確かに、真実を知らせずにレベルアッパーを世に広め、人の脳を借りるという木山先生の行動は、許されるものではないと思います。
この事が解決されても木山先生がどうなってしまうのか心配ですね。



最後に出てきた胎児のような物体は、何なのでしょう。
次回で明らかになるのでしょうか。




学園都市の実態が顕になってきた、驚愕の回でした!!
この事実を知った美琴がどのような行動をとるのか、気になります。


次回 第12話 「AIMバースト」