久しぶりに文章を書きます。
大学受験と直接的に関わるのを離れてから、9ヶ月ほど経つわけですが、今は予備校でチューターのような形で、間接的に大学受験に関わっています。
最近勢力を伸ばしている某塾でアルバイトの講師をしているのですが、そこの受験生を見ていて感じたことがいくつかあります。プラスの評価もマイナスの評価もありますが、まずプラスから。
基本的に受験生はよく努力をしていると思います。そして、その努力を結果で示すことができる状態に、現在なってきていると思います。
この4月から通して10数人~20人くらいの受験生と関わる機会があり、そのうちの5名ほどは個別指導で担当しています。彼らを見ていると、やはり相当努力しており、ある生徒は無茶だろうと思われる量の宿題もしっかりとこなすことが出来ています。自分が根っからのだらけ者で、だらけた分を効率や戦略のほうに充てたので、うまくいったと思っていますが、彼らは相当負荷をかけてもそれをしっかりとできる生徒なので、伸びしろはものすごいと思っています。
センターまであと1ヶ月を切り、私大一般はあと1ヶ月半、国公立2次まで2ヶ月となりました。欲を言えば彼らにはもう少し時間が必要ではありましたが、あのスタート地点からここまで引き上げることができたのは、すごいことです。
次に、マイナス面について。基本的にどの受験生も頑張っていると思います。しかし、なかなか頑張ることができない生徒もやはり多いのが現状です。努力できた生徒とは対照的に全く成績が伸びないという結果も現れています。
受験を突破するには大きく分けて3つの方法があると考えています。
1つは、これは推奨されるものではないですが、お金を積むこと。金を払えば入れる大学なんて山ほどありますが、そのような大学にその金に見合う対価があるかどうか、甚だ疑問なところです。
2つめは、努力はなかなかできないが、戦略をしっかりと練ることで、効率性で勝負をすること。これは相当の情報をさばくことになるし、判断を誤ると失敗する可能性が高い危険な方法なので、一発勝負の受験に対して、このような方法を取るリスクをかけることができるか、という点であまり推奨はしません。
3つめが、普通に努力して学力を引き上げること、です。基礎から積み上げていくということをしっかりと理解し、着々と学力を伸ばしていくことで受験を突破する。これが1番推奨される方法であり、誰もが出来る方法であると思います。
受験ハウツー本のようなものや、学習法の参考書は世に溢れるほど出ていますし、そのようなウェブサイトもたくさんありますが、結局は着々と学力を伸ばしていくに尽きるのです。
偏差値30から慶應に受かったというのも、結局はその学力上昇のグラフの傾きが他の人よりも大きかったのであって、必ずしもなにか特別な裏ワザのようなものをつかったものではありません。もちろんそこには、戦略的で効率的な学習方法が実践されていたと思いますが、それもまた着々と学力を伸ばしていくことに帰結されるわけです。
さて、自分の経験に戻りますが、努力できていない生徒がなかなか成績が伸びていないということについて。
もともとの成績が低いと仮定して、
①努力する→成績上昇
②努力する→成績伸びない
③努力しない→成績上昇
④努力しない→成績伸びない
この場合、偏差値のような相対的な評価ではなく、絶対数としての成績評価とします。
①は、誰もが理想として描く形で、この場合における問題点というのは全くありません。
②は、恐れていた事態とも言えます。しかし、これはやり方を変える、やるものを変えるといった、方法で基本的には修正できるものです。
③は、天才タイプで、一度見たものをすぐに暗記できるような人だと、特に努力しなくても学力が身についていると言えます。
④こそが問題なのは誰が見てもそうであると言えます。やらなければいけないことをやらず、やる必要のないものに手を出し、挙句の果てにすべてが中途半端。このような受験生は大学入試からはどうしても嫌われてしまいます。
②のようにやってもやっても伸びない生徒も稀にいないこともないですが、基本的にはやればできるわけですから、①のようになることを目指せば道は開かれていきます。
自分としては、今まで努力しなかった、または②のような生徒を救済していくことが塾の存在意義だと思っていますが、その塾の生徒には④のような生徒も多くいて、彼らが塾に通うことは、塾にとっても自身にとっても有益にはならないのが実際のところです。もちろん学費は入るので塾にとってマイナスになることはそう多くはないです。しかし彼らにとって、努力ができないのに、努力を要求される場にきてしまっても特にいいことはありません。予備校の集団授業なら講師の雑談を聞いて笑うくらいしか利点がないのではないでしょうか。
そのような生徒は今までに何人か関わってきましたが、できないものはできず、なかなか頑張ってはくれませんでした。結果、やるべきことをしっかりとやることが出来ず、学力向上のチャンスを失い、低学力で留まってしまっています。
予備校でわかりやすい講師の授業を受けることも学力を向上させるためには、間違っていない方法ではあるのですが、それだけでは学力は伸びてくれず、結局自分で努力することに、学力が向上するかどうかが、かかっています。その機会を得るのも失うのも自分次第ということです。
