先日、急に思い立って水族館へ。何十年ぶりか分からないぐらい、久しぶりだった。

水槽の中には色鮮やかな魚たちがひらひらと舞うように泳いでいる。それはまるで蜷川実花さんの写真のような極彩色の世界。

ウーパールーパーに似ているサンショウウオや、巨大なマンボウ。萎んだり膨らんだりしながら、水の中をたゆたう海月。何だかとても平和で穏やかな時間がそこには流れていた。

ガラス越しに広がる深い青色。ずっと眺めていると、その青さに引きこまれそうになる。

そして、ちびっこたちに紛れてアシカショーを鑑賞。輪投げの輪っかを器用に首に引っかけたり、鼻先にチョコンとボールを乗せたり、とっても愛らしくて芸達者なアシカたち。

最後はシャボン玉の液が入った容器に鼻を押し付けて、ブホーッとすごい鼻息でシャボン玉を弾き出すと、大歓声があがってアシカショーは幕を閉じた。

忙しない日常から離れて、深呼吸をするようなゆったりとしたリズムと青い世界に癒されて、肩の力がふわりと抜けたような気がした。

DEEP BLUE