この作品はリアルタイムで立ち読み→単行本購入と続けて、11年もかかりました。

途中いろいろあって36巻揃えられたときは感慨深かったです。

じょるじゅは11年間の思いを簡単には語りつくせそうにありません。

とにかくエンターテイメントな三国志です。

楽しいの何の。

主人公は劉備ではなくて曹操です。

悪党と言われてきたものは、本当に悪党なのだろうか。

善玉と言われてきたものは、本当に善玉なのだろうか。

もうこのあたりでやられます。

これまで曹操は悪役として伝えられてきたのですが、ここでは違います。

面白いです。登場人物がかなり多いです。

どれもが魅力的で存在感があります。

正史とか演義とかではなくまったく新しいエンターテイメントです。

これはこれで楽しむべきです。野暮は言わずに。

原作者が連載開始後まもなく逝去されます。

その後は王欣太氏ひとりでやり遂げられました。

偉業に敬意を表します。

今回は結論だけ。

人の死後残るものは、その人が生前周囲に与えたものである。
それは形があるなしにかかわらない。
形がないもののほうが影響力は大きいのではないだろうか。

まあみんな生きてるときは必死で今を生きているだけかもしれないですが。

いろいろ思うところがまだまだこの作品にはありますので続きはまた次回。

今年の秋ごろにはアニメになってるかも。
作品だけでなく、このオノ・ナツメ氏もかなり面白い人物で、

どこかで読んだのですが、

32ページものなら、ネーム1日、主線入れ1日、背景と仕上げに4日と計6日で描かれるのだとか

一番楽しいのはネーム作業だそうで。

すごい。

そしてさらにすごいのは面白い作品ばっかりなのです。

なかでも和物はめずらしくこの「さらい屋 五葉」は秀逸です。

小悪党な野郎共がいい味出していて、人間の不器用さが逆に人間の魅力なんだと実感しました。

終わってほしくないけど終わりが気になります。
結局単行本全巻集めてしまいました。32巻まで。

ギャラリーフェイクといういかがわしい画廊のオーナー・フジタが主人公。

アシスタントにありえない背景を持つサラちゃんがいます。

じょるじゅは最終的にふたりは結ばれるのかとか期待してました。

でも、このマンガの本当の主人公でありテーマはあくまで美術(アート)なのでした。

美術(アート)をめぐる知的ミステリーや冒険活劇もあり、
某ダヴィンチ・コードなどの先を行っていた感があります。

細野不二彦氏のマンガはほんとうに面白い。
20世紀少年の次はこれを映画化してほしい!

手塚治虫氏の鉄腕アトム「地上最大のロボット」をベースに浦沢直樹氏が人間ドラマにリメイクしています。

ときおりほろっと泣ける場面があり、うまいなぁとか、実に映画的だなぁなんて場面が多いです。

ロボットを描いているのに本質は人間を描いている印象をじょるじゅは受けましたね。

主人公がロボット刑事ゲジヒトっていうところもいいです。

このアトムも哀しくていい。

意外と天馬博士も魅力的に描かれていていいです。

とにかくすごくいい。味わい深い作品です。

映画を観た後のような読後感。
また売れるんだろうなぁ。長編映画化してほしいなぁ。
逆にアニメ化はしてほしくないなぁ。
今回で出会い部分は終了なのです。

次回からは作品別になるかと思います。

週刊少年ジャンプ黄金期を卒業したじょるじゅは、
週刊誌を購入せずに気になったものを立ち読みする程度になってしまいました。

少年マンガからの脱却期です。

でもマンガは読み続けていました。

あいかわらず「ジョジョの奇妙な冒険」は少年ジャンプでチェックし続けていましたが、
一番チェックしていたのは漫画雑誌モーニングでした。
実験的な作品が多くて面白かった。

平行して月刊漫画ガロもチェックしていました。

このころからマンガの単行本を収集するようになっていくのですが、その選考基準が変化していきます。

これまでは与えられたものを受ける一方でしたが、このころから面白そうなものを取りにいく姿勢に変りました。

受から動へシフトチェンジしていきました。

じょるじゅにとってマンガは自ら発掘して楽しむ媒体になりました。

無名の作家の初期の作品を読んで今後面白くなりそうなら掘り下げて追いかける姿勢です。

面白いマンガを探し出すことを楽しむようになってしまいました。

なので今人気があるとか発行部数の多い掲載誌でアンケートがいいとかそういう基準はもうどうでもいいことになっていきます。

結果、フランスのバンデシネ、アメコミなど海外のマンガにも手を出し始めました。

おかげで世界は広がりました。

で、再び日本に目向けると、
日本以外のアジアの諸国からもすぐれたマンガクリエイターが出現し始め、多様化、デジタル化が進み、他メディアとマンガの融合が一般化されていく昨今、マンガの未来へのキーは依然日本人の作家が握っていると思えるのです。

だってこれほど豊かな土壌で培われたマンガ文化は日本以外にありえないと思うのです。

昔じょるじゅが出会ったマンガと現在のマンガは明らかに違っています。
まぁそれは当然で、マンガとは時代とともに進化し続ける生き物みたいなものなのですから。

シンプルに面白い。だから読みたい。

そしてそんなマンガの未来を現在とこれからの日本人作家たちが先頭に立って切り開いていく。
だから目が離せません。

今後は、新旧関係なく衝撃を受けた作品について書いていければと思います。