夕凪の静寂に包まれて・・・ -2ページ目

夕凪の静寂に包まれて・・・

恋に落ちた海賊王への有り余り過ぎた情熱?を綴ったブログです。

時々、セレブと眠れぬ夜を冒険中…

o(_ _*)o ぺこり。


サン、ハイ♪o(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪

はーあーぴばーすでぇー つーゆー

はーあーぴばーすでぇー つーゆー

はっぴばぁすでぇ でぃあ りなしゃぁぁぁん~

(ノ^^)八(^^ )ノо(ж>▽<)y ☆(ノ´▽`)ノ ひゃっふぅ!パチパチパチパチ!


HAPPY BIRTHDAY TO YOU ~~~~~♪


m(_ _ )m 僭越ながら熱唱であります。



さて今日は、土下座尽くしても尽くしきれぬほどお世話になっている

りなさまのご生誕記念日であります。

日頃の感謝の気持ちは、本来、ときめき♪や感動♪をこめた
ささやかなバースデー話を贈る。ということでお返しするのが日本人としての礼、だと思います。

しかしな?

もはやそんな付き合いの長さではないのだよ。

例年通りでは退屈なのだよ。

そんな思いから今年はちょいと趣向を変えております。

まだすべてが完結していないので、小出しになってしまうのが
また切腹もんなのですが。 (T^T) ←切腹得意だよな


まぁ、言い訳は後ほどとして、ではではではではでは。


まずテツくんから
・・・




お笑い を。 m(_ _ )m




※タブレットとPCの混載で書いたので行間などおかしいところがあります!ごめん!

※カガミンとアレックスと、テツくんと…えーととにかく全キャラ崩壊してるけど

 お誕生日プレゼントなのでヨソ様からの苦情は受け付けません!ゴメン!!



【とてもお戯れ小話】 feat:黒子テツヤ@rina's birthday♪

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆



ジーリジリジリ。ジーリジリジリ。ジーリジッジー・・・

これは真夏の素肌に照りつける日射しの音ではない。
いや確かにジリジリと日射しはアスファルトに照りつけてはいるのだが
直接鼓膜を震わすこのジリジリは蝉の鳴く音である。

りなが待ち合わせ場所に指定された駅前に降り立ち
ジリジリの日射しを避けようと見つけた適当な木陰に飛び込んだところで


蝉が喧しく(やかましく)鳴いていた。

ジリジリと鳴いていた。


それがあまりに喧しいものだから

「どうも、お待たせしました。」

「ぅわっ!?」

直ぐ真横から待ち人にそう声をかけられるまでその気配に全く気付けなかった。
いや、仮に蝉の大合唱が無かったとしても、その気配を察知出来たかどうかは微妙だ。

真夏の熱気のようにゆらりと湧いたその待ち人、黒子テツヤの特異な性質のせいである。



「暑い中お待たせしてしまってすみません。」

涼しげな瞳が申し訳なさそうにそう告げ、次に空気のようにふわと笑った。

りなの好きな黒子の表情の一つだ。

「全然待ってないよ。大丈夫。というか、今日はわざわざ誘ってくれてどうもありがとう。」

りなも同じようにふわと笑い返し、律儀な所作でぺこりと頭を下げた。

夏休み終盤に訪れるりなの誕生日を知って、黒子がそれを祝いたいと言ってくれた。
それは厳しい練習の合間をぬって、貴重な時間をりなのために費やしてくれるということだ。
自然と頭も下がるというものである。


りなが丁寧に下げた頭を元の位置に戻したところで、黒子がそのことについて話始めた。

「りなさんのお誕生日プレゼントは何が良いかとずっと考えていたんですけど」

身にまとった雰囲気通りの涼しげな声で、黒子が淡々と続ける。


「りなさんが好きな物をまだあまり聞いていなかったので、
 とても迷ったんですが僕が好きなものを贈ることにしました。」

「テツくんの好きなもの?」

「はい。自分が好きなものを好きな人にも好きになってもらえたら嬉しいと思って。」

「えっと・・・ちょっとややこしい感じだけど、うん。そうだね。」

黒子らしい言葉選びだなと思い、りなは自然と微笑みを返す。


するとその微笑みに気を良くしたのだろうか?

黒子の平坦な声音が、唐突にボリュームを上げたので、りなは内心ビクリ!としてしまった。



「と、いうわけで!」


りなへと向けた黒子の目が、いつになく強い光を帯び

右の手を胸の前で、ぐぅと構えてから続きを唱える。



「今日は、りなさんのために僕の手作りのバニラシェイクをご馳走します!」



ジーリジリジリ。ジーリジリジリ。ジーリジッジー・・・。


蝉が鳴いている。


熱い夏だな、と、りなは感じた。

日ごろ感情を映さず、抑揚のない黒子の瞳に今、キラキラとした何かが宿っている。

バスケの試合中以外ではなかなか見ることのできない、確かな熱意がそこに見て取れた。


ついでを言えば、ちょっぴりダサい感じの抜けきらない黒子のジーンズのお尻に

パタパタと尻尾がはためいた幻影も見えて
りなはつい2号のことを思い浮かべたりもしてしまったのだが、それは黙っておいた。


「バニラシェイク好きのテツくんの作るバニラシェイクなんて、どんな味か楽しみっ!」


「はい。僕も作るのは初めてなので、とても楽しみです。」


笑顔が2つ重なり、あたりに幸せが満ちる。



こうして、りなの誕生日は 『バニラシェイクパーティー』 ということに異論なく決定した。


したのだが・・・。



『では行きましょう。』


と、炎天下の中、先導して歩き出した黒子の後ろで

りなは未体験ならではの不安を味わっていた。


(テツくん、どこへ連れていくつもりだろう…)


駅前の木陰を出て、もう数分は歩いた。


『材料は用意してきてありますから』


そう言ってスーパーのビニール袋を手にした黒子の後を黙ってついてきたのはいいが。

出発したのはりなの家の最寄駅でも、以前話に聞いたことのある黒子の家の最寄駅でもない。


りなが思い切ってそのあたりの事情を尋ねようと息を吸ったところで

それを察したのか、いやそうではないのかもしれないが

黒子の方が先に口を開いた。

「僕の家では設備が整わないので」

(せつび?)


「今日は別の場所でシェイクをご馳走します。」


(別の場所…?)



バニラシェイクを作るのに必要な道具を、りなはよく知らない。

よくは知らないが想像するに、ミキサーや氷があれば何とかなりそうなものである。

なのに設備とは何なのか?黒子の家にはミキサーやその他が揃っていないということなのか?

それとも、何か特別な装置を必要とするスペシャルなシェイクなのか?

まったくもって分からない。


期待、恐れ、困惑、高揚。


色々な思いを、それこそシェイクしながらりなは
卵や牛乳が透けて見えるビニール袋をガサゴソ言わせながら

無言で歩く黒子の横を大人しくついていった。




「こっちです。」


ややあって、黒子がとある建物の敷地へと入っていく。

見上げてみれば、なかなかにハイソな高級マンションではないか。
どういうことだろう。やはり黒子の言った通り、何か特別な場所なのか?

ならばいったいどこ?


疑心暗鬼のりなをよそに
黒子は慣れた様子でエレベーターに乗り込むとボタンを押した。


密室でのわずかな沈黙の後、エレベーターは目的の階に着き静かにドアを開けた。

いくつかの玄関ドアが立ち並ぶ通路は人気が無く静かだ。


りなの半歩前を歩く黒子は迷うことなく、とある玄関のドアの前でようやく立ち止まると

ピンポーン・・・


ドアチャイムを鳴らした。

チャイムを鳴らしたと言うことは、やはりここは黒子にとっても他人の家であるはずだ。

りなはそう確信を持ちドアが開かれるまでの間、食い入るように辺りを観察し、表札に目を止めた。

『KAGAMI 』 


とある。

(カ、ガ、ミ・・・。 かがみ。)


その決して難しくはないローマ字を、りなは何度か反芻(はんすう)した。

“かがみ” への心当たりが、ようやくりなの困惑を収めようとしたちょうどその時、



「はぁーい、どちらさ・・・」



ガチャ。

玄関のドアが開く。



「どうも。ちょっと台所をお借りします。」

「あ?」

「さ、りなさん。むさ苦しいところで申し訳ないですがどうぞ」

「は?・・・ぅおっ!?い、いつの間に入った?!」



玄関に立ちはだかる火神とドアの、いったいどの隙間をぬったというのか?
いつの間にか靴を脱いで玄関マットを踏みしめていた黒子がりなに向かって振り返る。


りなの頭はまだ、「あ、KAGAMIって、やっぱり火神くんだった…」を

認識し始めた程度だったというのに。


「え?え?でもここ…」


「バスケ部のミーティングルームです。気にしないでください。」

「オイッ!いつからそんな公共施設になった!俺んちは!!」

「昨年の冬からです。」

ブレのない一撃必中の回答で火神を仕留め、黒子は事も無げに廊下を奥へと進んで行く。


「おっ、お邪魔します・・・」


りなも慌てて後を追った。



「おう…まぁなんかよくわかんねーけど、どうぞ。」


結局、火神も戸惑った様子ながら、あっさりと半歩下がると快くりなを招き入れてくれた。

他人が出入りする事に慣れているのだろうか?
それともただ警戒心が薄いだけなのか?

いずれにせよ、火神が柔軟で臨機応変な心の持ち主であることは間違いない。

さらに火神 大我 というこの男が、その特徴的な眉毛の造形からは想像できないほど
意外に几帳面できれい好きであることを
りなは黒子の後に続いて入った広いリビングを見て、知った。

「うわぁ・・・なんか意外・・・」

「ですよね。僕も火神くんが本当は嫌な奴だったんだとこの部屋で悟りました。」 

「あ゛?嫌なら来んじゃねーよむかっ


「りなさん、台所はこっちです」


「無視かよ!!」

そっちこそ嫌なら部屋に入れなければいいだろう。というツッコミを、

おそらくは我慢している黒子の脇で、火神はこの混乱の糸を紐解こうと喚きたてている。


しかし残念なことに、その混乱の糸がますます絡まって捩れる(よじれる)自体が起こった。


「ah? Taiga・・・The visitor?」 ※(あ?タイガ・・・客か?)


流暢なネイティブ イングリッシュが聞こえ、リビングの扉がバタリ!と音を立てた。

驚いたりなが目を向ければそこには。



・・・白い肌。東洋には無い色素の薄い金の髪。


すらりと伸びた長い手足に・・・ 裸体。

らたい? 裸体だ。 裸体。 つまりハダカなのだ。


いや、かろうじて首から下げたバスタオルと小さなショーツが 『自主規制』 を免れていたが。

「テツくん・・・あれ・・・」

「ああ。あれが火神くんが男の人しか愛せなくなった元凶です。」

「………………・・・・・・・・・・・・ナルホド。」



突然現れた裸体への認識は、『夏だから暑いんだって。』『ナルホドね。』といった具合で
極めてスムーズに解決した。

「はぁ?何あっさり納得してんだよむかってか黒子!今のツッコミどころ満載すぎんだけど!?」


「僕に向かってツッコむというのは、お門違いも甚だしいと思います。」


「ああ?!」


『僕に向かってツッコむ』 あたりで、りなは勝手な都合の良い解釈により頬を赤らめたのだが

そんな羞恥は、裸=アレックス の大声の前で立ち消えになった。

「ぉああっ!? なぁんだよタイガ!お前よーやくガールフレンドができたのかぁ!!

こりゃ~今夜はSE KI HAN(赤飯)とかいうやつにしなきゃだな!かーっ!!」



・・・パンツ一丁の金髪美女は、不必要に陽気である。

「師匠として嬉しいぜ!ようこそ♪初めましてwwwww」

「おいアレックス!待て!落ち着け!」


火神の大声が響き、

驚いてリビングで立ち往生してしまったりなに、それが猛烈な勢いで急接近した。


「So cute♪」

「へ?」

「Alex!! Stop it !!」

次の瞬間から、りなの視界で目まぐるしい何かが起こった。


まばたき1つ分のそのめまぐるしい何かを、秒刻みで説明してみるとしよう。


まず、りなが視界に捉えたのはSo cute♪と広げられたアレックスの両腕。

それから「ぅんむ~♪」と急接近してくる唇。と、アレックスの赤いフレームの眼鏡。


かと思いきや、その眼鏡とりなの間にまばたきよりも速く

火神の指先、腕、次に肩が順に飛び込んできて視界を遮り

壁のようにアレックスとの間に立ちはだかった。


のはいいが、その火神のこめかみにどこかから飛んできた白い球体がクリティカルヒットする。


球体が火神のこめかみでグシャリと鈍い音を立てて破裂し、

それが投げつけられた卵だと、りなの脳が認知したところで、ようやくまばたき1回が終了した。



「っでーーーー!!なんで卵っ!?」


「この卵は、加速する・・・」

「卵でイグナイトかましてんじゃねーむかっ


「りなさん、危ないところでしたね」


「聞けよ!!」


「おおっ!どっから湧いてきた?!透明少年!!」


「最初から居ました」


「だから卵ーーーー!!!!」


「はじめまして、こんにちは。お邪魔してます。」


「なんだ、なんだ。タイガのgirl friend じゃなくて、もしかして黒子の彼女かよ~」


「んなこたぁいいからオマエは取りあえずパンツはけむかっ


「それよりも火神くん。さっさと床を掃除して下さい。りなさんが誤って踏んだらどうするんですか」


「俺、今そんな冷たい眼差し向けられるところ?」


「火神くん、取りあえず顔、拭いたら?」


「タイガー 殻ついてるぞー」


「オマエに当たるはずだったモンだろ!!」


「りなさんは危険なので、こちらに来ていて下さい」


「あ、うん…」


「つーかオメーら、そもそも何しに来たんだよむかっ


「火神くん!ぼさっとしてないでスプーン貸して下さい。」

「はっ!?………おう。…………………いや、だから何しにって…」


「火神くん、ボウルも必要です。」


「お、そうか。………ほらよ。………って、んだから!」


「火神くん………バニラシェイクにぴったりの涼しげなグラスはありますか?」


「は?…えーと……ああ、これなんか丁度いいと思うぜ。」




「…………。」

2人の横で、りなは絶句した。

なんということだ。
今の惨事はどこへいった?いや、そうではない。この2人のスムーズさは何だ!
まさかバニラシェイク作りに漫才が必要などとは思わずいたのに!!

なのにこの2人のやり取りを眺めていればいるほど、りなにはこれが必要な儀式に思えて仕方がない。
間違いない。これは黒子の言う通り、スペシャルなバニラシェイクになるに間違いない。

・・・違いない、のか?


「なぁ黒子、もしかして…わざわざ俺んちにバニラシェイク作りにきただけとか…」

「火神くん、この場合の“もしかして” は、使い方が不適切ですよ。」

「素直に、もしかしなくてもそうだって言えばいいだろ!」

「…はぁ。これだから帰国子女気取りは・・・」

「なっ、人を日本語に不自由してるみたいに言うんじゃねーむかってか気取りってなんだ!!」

「タイガ、アタシはバナナシェイクが飲みたいぞ?」

「聞いてねーよ!むかっ

「すみません、リクエストは受け付けていません。」

「だっからオマエは早く服着てこいっつーの!」

「イテテ…師匠を大事にしないとバチ当たるぞ!」

「るせーーー!!!」


火神にグイグイと背中を押され、裸体は強制退場となった。



「なんか急にごめんね、火神くん。今日はね、テツくんがとっておきの

バニラシェイクをごちそうしてくれるってことになって…」


落ち着きを取り戻したりなが、荒れたフィールドをフラットにならしていく。


「いや…なんだ、そうだったのか。…黒子のバニラシェイクか。美味そうだな!」


りなのおかげでようやく平静を取り戻したらしい火神が

すでにキッチンでボウルをシャカシャカしはじめていた黒子に、キラリと眩しい笑顔を見せた。


カッ!カッ!カッ!カッ!カッ!!


テンポよくバニラのもとを泡立てている黒子には、その笑顔は届かない。


「・・・・・・・・・。」


「火神くん、テツくんと何かあったの?」


「えっ?いや、なんもねーよ?なぁ!黒子!バニラシェイク俺も手伝うぜ!」


カッ!カッ!カッ!カッ!カッ!!


そのリズムは、止まない。



「…。火神くん、ちゃんと思い出した方がいいと思うよ」


「え?…いやだって、そんなこと言われてもよぉ…」


カッ!カッ!カッ!カッ!カッ!!


ボールと泡だて器は、さらに心地よいリズムを刻む。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

「なぁ黒子!バニラシェイクはあとどんくらいで出来んだ?俺にも味見させてくれよ!」

「…火神くんの分はあそこに置いてあります。」

「…は?そこ?」

りなと火神は差された黒子の視線を追ってみる。


「ああ、あの窓んとこに置いてあるバニラアイスか?」

「というかテツくんあれ、真夏の直射日光にもろ当たりさせてない?」

「あれならすぐに飲めますよ。火神くん、どうぞ。」

短くはっきりと告げる黒子の瞳は優しく涼しかった。



「………火神くん、今すぐテツくんに謝って。すぐに謝って。」

「はぁぁっ?なんで俺が?!マジ心当たりねーんだけどっ!?」

なぜだろう。

りなの表情も、火神の顔色も

青い。


「これでヨシ・・・と。火神くん、ミキサーを貸してもらえますか?」

「・・・今までのシャカシャカは何だったんだよ・・・。」

とにかく手順はよくわからないが、バニラシェイクは確実に完成へ向かっているようだ。

「あとは冷凍庫に入れてしばらくの間冷やすだけです。」

グラスへ流し込んだトロリとした乳白色を冷蔵庫へと収め、黒子がりなに安堵の表情を見せる。

「りなさん、もうすぐ完成です。」

「テツくん、手際いいね。」

「冷えるのを待っている間が退屈なので、この間の練習試合のVTRでも見ましょうか。」

「うん!」

「…あのさ、そろそろ俺を無視して2人でくつろぐの、やめてくんねーかな…」

「火神くん、テレビ画面にかぶってます。どいてください。」

「いやだから、ここ、俺んちなんだけど…」

「火神くん!!……僕たちの夢の邪魔をするな。」

「うわーーー!オマエそれ真顔で言っちゃいけないヤツじゃね?」

冷蔵庫のシェイクよりも先に冷えはじめた火神の汗に、りなが気付いた頃、
現代人の身だしなみ(といってもただの着衣だが)を身に着けたアレックスが
リビングへと戻ってきた。

「おいおいタイガ、いい加減にしろ。
 そこは透明少年と彼女の2人っきりにしてやるとか、もう少し気をつかってやれよ~。」

むかっ人前でパンツも履かねぇオマエが気ぃ遣えとか言うな!!」

「はいはい。んじゃ、お邪魔者は消えるとするからあとは二人で仲良くな☆」

りなにウインクを飛ばし、アレックスが火神の襟首を掴むと
ツルツルとフローリングの上を引きずっていく。

「行くぞタイガ。あ、そうそう、避妊はちゃんとしろよー」

「は?はっあーーーー!!!ふざけんな!黒子が汚れるようなこと言うんぢゃねーむかっむかっ
「えっ!? ってかアイツらすんの?え?ここですんの?」


ーーー ヒュボッ!


「へぶぅっあせる


(テツくん、スリッパでもイグナイト出来るんだ・・・しかも今の、改。)


「ほら行くぞタイガー」

「まっ、ちょっ!黒子っ!」

バタン。



(あ、テツくん、扉閉めた。)



「下世話な会話をお聞かせしてしまい、申し訳ありません。」

「ううん、気にしちゃいけな…気にしてないよ。」

「りなさんが火神くんより大人で助かります。さて、こうしてる間にちょうど良くなったと思います。」

黒子がおもむろに冷蔵庫から2つのグラスを取り出して
最後にゆっくりとストローをさすと片方をりなへ差し出した。

「はい、完成です。」

差し出されたグラスはキンと冷たく冷えていて、

なのに黒子の満足げなその笑顔は、りなの心を温めた。

「ありがとう、テツくん。」

「お誕生日おめでとうございます。りなさん。」


シャキリと冷えたミルク色に心地よい甘さを感じながら


2つのグラスが カチン♪ と涼やかな音色を立てた。






*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:  END  ..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆





「ねーねー、こんなくだらない話でりなちんは笑ってくれんのぉ~?」

「フン、この程度の出来映えでは万年バカ笑顔の高尾ですら笑わないのだよ」

「笑わせられない者は作者でも殺す」

((((;゜Д゜)))) ヒィィィィィ


だ、大丈夫。


失笑は間違いないはずだわ。



チョキーン!チョキーン!


(;≧Δ≦)ノ ハサミ素振りすんの止めてぇぇぇ!!



そんなお詫び。 <(_ _)>