架空副業でサラリーマンの脱税指南、経営コンサルを逮捕
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130215-00000594-san-soci

　　先週でしたか、気になる記事が載ってました。
　　サラリーマンでも副業で赤字が出れば所得税が還付される仕組みを使って
　　確定申告をして還付金を脱税した噺です。

　これねぇ、
　この手口を紹介した書籍があるんですよねぇ。

　この著者もこの方法で還付を毎年受けていて
　その方法を書籍として発表をしているのだけど…。

　税理士的にはサラリーマンの副業って、そもそも「雑所得」であって、事業所得ではないので損益通算って無理では…。
　と思うんですよねえ。

　だって、サラリーマンの副業ってプロの仕事じゃないもん。

　例えば、フリーライターが自分の記事の為に登山をして、それを元に記事を書いて収入を得る。
　これだと事業所得としてとらえられるけど…。

　登山雑誌の会社に勤めている人が、適当に登山してそれをもとに記事を書いた収入って事業所得ではないと思う。
　それはサラリーマンのアルバイトであって雑所得に分類されて、たとえ赤字が出ても損益通算って出来ないと思うんだよなぁ。

　プロなのか、素人なのか…
　事業所得なのか、雑所得なのか…

　この判断だけど哲学的な感じがするけど
　これで脱税をするのは如何なものかと…
　税理士としては疑問に思うこの頃です。

副業と確定申告と脱税