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いや~ 冷えますね
長期予報で「この冬は暖冬」
って言ってませんでしたっけ?
12月に冷え込んだときは、
暖冬なのは1月2月の冬まっただ中
みたいな感じだったかと
2月の冬まっただ中も、寒いです!笑
ま、長期予報がどうのということを
言いたいわけではないのですが、
これだけ冷え込むと
愚痴も出てしまいます
皆さま、お風邪など召されてませんか?
さて、
子育てには、子どもとの対話や
スキンシプが大事とよく言われます
何となく分かる気もしますが、
対話の多い少ないで
脳の構造的な発達に違いは
あったりするのでしょうか?
これまでの研究で、
親から子どもへの言語的虐待や
虐待による PTSD(心的外傷後
ストレス障害)などが、
子どもの言語的機能の低下や
脳の聴覚野の形態に
影響を与えることが分かってきました
しかし、
そのような虐待のない健常な親子で、
親子が一緒にいる時間の長さが、
言語処理能力や脳の形態に
影響を与えるのかどうか
ということは分かっていませんでした
それを実際に調べてみた、
という日本の研究をご紹介します
Takeuchi H, et al. (2015)
"The Impact of Parent-Child Interaction on Brain Structures: Cross-sectional and Longitudinal Analysis"
Journal of Neuroscience 35(5): 2233-2245.
東北大学加齢医学研究所のプレスリリース
「親子で過ごす時間が子どもの言語理解と関連脳領域に影響 ~脳形態イメージングにより解明~
「脳トレ」の川島隆太先生@東北大の
研究グループによる成果です
実験に参加してもらったのは
5歳から18歳の男女、262名
1日の中で親と過ごした時間を
平日と休日のそれぞれで以下から
選んでもらいます
1:ない
2:少し
3:30分以内
4:30分程度
5:45分程度
6:1時間程度
7:1時間半程度
8:2時間程度
9:2時間半程度
10:3時間程度
11:3時間以上
12:わからない
で、平日と休日で平均をとって数値化
それから、
言語理解度や知能指数(IQ)も調べます
そして、脳の形態を MRI で画像化
特に、言語処理に関わる上側頭回に
着目して分析
上側頭回(じょうそくとうかい)は、
聴覚情報を処理したり、
言葉を理解したりする脳領域です
「側頭」とは、側頭葉のこと
脳の表面の大脳皮質は、
前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉
の4つに分けられます
その一つである側頭葉は
こめかみ辺りから耳の上を通って
後ろに渡る帯状の領域です
上側頭回の「回」は、脳回のこと
脳にはシワがたくさんあるのは
ご存知と思いますが、シワの部分は
脳溝といいます
脳回は、脳溝以外の所と思ってください
その帯状の側頭葉は、
横から見て三段腹になっていて
上から、
上側頭回、中側頭回、下側頭回
といいます
つまり、
上側頭回というのは、側頭葉の
一番上にある脳領域ということです
聴覚や言語に最も関わるのは
この上側頭回と考えられています
ちなみに、下側頭回は
顔認識に関わっているようです
と言うことで、
得られたデータを元に、
親と過ごした時間、言語理解度、IQが
上側頭回の形態と関連があるかどうか
を解析しています
解析の結果、、
また今度にしましょうか
(つづく)
文:生塩研一
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