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自分が学生の立場を含めますと
27年も大学と関わってきています
これまで私は、
理学部、工学部、理工学部に所属し
現在は、医学部にいます
いろいろ渡り歩いて来た中で
感じてきたこともたくさんあります
その一つとして、
大学で一体何を身に付けたのかを
分からないまま卒業される学生さんが
少なくないこと
自己反省も含めまして。。(汗)
元気な二十歳前後の若者が、
毎日、朝から夕方までボーッと
教室で座らされて、
その後、部活かバイト
もしくは、家でボーッと
月日が流れ、、、
就活で、慌てふためいて、、
そして、気付いたら、卒業。。。
大学で得たのは、
友達と多少のバイト経験くらい。。
なんともったいない
大学側の問題も多々あります
そもそも大学の先生は
教えるトレーニングを受けておらず、
また、実際に自分の講義がどれだけ
下手なのかを理解していない方も
少なからず
市場原理に従えば
下手な講義をすれば学生は集まらない
はずですが、教える工夫や努力を
一切しなくても、毎年、
一定数の学生が受講してくれます
分からないのは学生が悪いと
思っておけばよく、しかも、
単位は先生が握っていますから
たちが悪いですね
勘違いするわけです
ほとんどの学生が一般就職するのに
研究者養成としか思えない講義を
延々と続ける先生、
教科書やスライドを丸読みする先生、
黒板とだけ会話する先生、、
思い当たりませんか?
それから、
文系では、1,000人を超える
学生が一つの講義を受ける講義も
これでは、テレビや Youtube を
観ているのと変わりません
リアルな講義なのですから
双方向性な要素がなければ
ほとんど意味がないと思います
講義の下手な先生が淘汰される時代も
いつかは来るでしょうが、
まだしばらく先でしょうね
申し訳ありません。。。
ま、大学ですから
自分で何とかしましょう
それから、
大学の専門化を推進するためとして
1990年代に教養部廃止が進められ
広い分野を学べる機会であった
一般教養科目(パンキョー)も
激減してしまいました
それに、
せっかく専門性が多様な学部が
集まっているのに
学生間(教員も)の交流が
ほとんどありません
同じ学部の中でも
同じ学科の同学年しか知らない
というケースも少なくないでしょう
他学部と交流があるとすれば、
部活やサークルくらいでしょうか
などなど、
文句ばかりを言っていても
仕方ありません
大学を有効に利用したもらうため
大学人の一人である不肖な私でも
何かできないか、、
ということで
2012年の3月に手弁当で始めたのが
「多分野学生ワークショップ」です
大学や理系文系の枠を超えて
大学生・大学院生に集まってもらって
相互に教え合い、また、
自分たちでサービスを考えて
集客して提供して対価をもらうという
仕事の基本を実地体験するという
のを目的とした知的な学生交流会
他の分野も勉強できるだけでなく、
自分の専門を他分野の人に
説明するには、しっかりと理解
できていないといけません
そうすることで、自分が勉強・研究
していることも相対化できて
新たな面白さも発見できるでしょう
専門性の違う学生をつなぐ場として
また、それだけでなく、
この会を卒業して社会人になった人と
学生をつなぐ場として機能していけたら
と考えています
実際、この会のOGやOBが
社会人になってもこのワークショップに
参加してくれています
その第10回を先週末に
大阪の難波で開催してきました
前置きが長くなってしまいましたね
第10回多分野学生ワークショップ
の様子は次回にでも
(つづく)
文:生塩研一
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