これでも、

子どもの頃は足の速かった、私



しばらく走り込んでいないのに

思い立って

100m のダッシュなどを少々



8本目くらいでしょうか



太腿の後ろ側が、ピキッ!



痛くなって、走れなくなりました(泣)



これまで、

足がつったことは何度もありますが

全く違う感覚です



ふと思い当たりました


「これが、肉離れか」



受診はしていませんが、

恐らく、肉離れかと思われます



足を引きずりながら帰宅。。



痛いですね、肉離れ

痛いだけでなく、

何だか少し気分も悪いです




ところで、

肉離れ、とはどんな状態なのでしょう?



筋肉の筋線維や、筋肉を包む筋膜が

部分断裂などで損傷した状態です



筋肉が縮んで力を発揮しているときに

引っ張られて部分断裂することが

多いようです



スポーツ医学での応急処置に

RICE処置、というのがあります



Rest(安静)

Ice(冷却)

Compression(圧迫)

Elevation(挙上)



それぞれの頭文字をとって

RICE(ライス)



いずれも、

血流をおさえるのが目的です



血流をおさえないといけないのは

なぜでしょう?



損傷部位が修復されるには

その周りの細胞が活躍します



そんなとき、

筋線維の部分的断裂で血管が破れ

組織内で出血が起きると(内出血)

溜まった血液が損傷部位の周りの

毛細血管などを圧迫して

血流を悪くさせて

酸素や栄養が運ばれなくなり

損傷部位の周りの細胞が

ダメージを受けてしまって

損傷部位が広がり

さらに修復も遅れてしまうのです



RICE の I、つまり冷却すると

損傷部位の周りにある細胞の代謝も

抑制されて、低酸素低栄養の状態で

活動できるようにもなります



Rest (安静)は、

筋活動があると血流も増加して

内出血を促進してしまうので

そうならないように安静にします



Compression(圧迫)は、

文字通り、圧迫して血流をおさえます



Elevation(挙上)は、

損傷部位を心臓より高い位置にして

血圧を下げることにより

これも内出血をおさえます




ちなみに、

肉離れになって数日までの急性期は

内出血や炎症がありますが、

それ以降は収まりますので

冷却の必要はありません




ついでに、

「足がつる」というのは

肉離れとは違って、痙攣の一種です



「つる」を漢字で書くと、「攣る」

痙攣の「攣」の訓読みです



「こむら返り」とも言いますね



ふくらはぎの筋肉が痙攣で固まる

というわけです



「ふくらはぎ」の語源は何でしょうか?



漢字で書くと、「脹脛」



脹る(ふく・る)というのは

ふくれるという意味です



脛(すね)は、「はぎ」とも読み

膝から踝(くるぶし)までを意味します



つまり、

ふくらはぎ(脹脛)は

脛のふくれた箇所ということです



こむら返りの「こむら」ですが

これを漢字で書くと、「腓」



腓とは、ふくらはぎのことです





ということで、

肉離れのときに冷やすのは

出血をおさえて回復を早めるためです



温めると逆効果になりますので

気を付けましょう



さて、

まだ急性期ですので、

これからまた患部を冷やすことにします




(おしまい)




文:生塩研一




お読みいただきまして、ありがとうございました。
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