ゴールデンウィークが終わって

仕事や学校が始まりましたね



私は、

奈良に行ってサイクリングしたり

サイクルスポーツセンターに行ったり

セミナーに参加したり

人に会ったり

家族の買物に付き合ったり

と、バタバタしていました



ちなみに、

2日続けて自転車に

ガッチリ乗ったのですが

普段からよく乗るわけではなく

たまたまです



全身のダルさがまだ抜けませんが

気候もよく、とても気持ちよかったです



皆さんのゴールデンウィークは

いかがでしたか?







ところで、

美人はお好きですか?



いきなり、で、すみません



街ですれ違う美人

ネット上の美しい顔写真

テレビに映った美人

などなど



ただ見るだけなのに

気分がよくなり

得した気持ちになるものですよね



美人と言えば、美女

と思いがちですが、

男性でもカッコいい人には

美しさを感じます



では、

美しい人を見たときの

印象や脳の状態と、

お金をもらったり

美味しいものを食べたりするときに

報酬として感じるときの

印象や脳の状態は

同じなのでしょうか?



そんなことを調べた実験があります


ハーバード大学の研究です



Aharon I, et al. (2001)
"Beautiful Faces Have Variable Reward Value: fMRI and Behavioral Evidence"
Neuron 32: 537-551.





次の4つのカテゴリーの顔写真を

 美女

 平均的な女性

 美男

 平均的な男性


それぞれ20名ずつ用意して

各写真を3回表示させるので

のべ240の顔写真を

見せることになります



まず、

それらの顔写真を見たときの

主観による印象を調べます



被験者は、8名の男性で

どの被験者も恋愛対象は女性



全く魅力的でなければ、1点

とても魅力的なら、7点



実験の結果、平均点は

 5.4点:美女

 2.1点:平均的な女性

 5.5点:美男

 2.8点:平均的な男性

のように、美男美女には

同じように魅力的で美しい

という印象を受けていました



今度は、

基本的にはそれぞれの顔写真が

8秒間、表示されるのですが、

もう見なくていいやと思ったら

それ用のボタンを押すと

早く次の顔写真に変えられて、

もっと見たいと思ったら

別のボタンを押すことで

16秒間見られるようにして

平均的な表示時間を調べてみました



すると、

 8.7秒:美女

 5.2秒:平均的な女性

 5.9秒:美男

 5.3秒:平均的な男性

という結果が得られ

美女だけが表示時間が長かったのです



美女の顔写真は長く見たい、

つまり、ご褒美のような感じ



一方、美男の顔写真は

「はいはい。カッコいいね。」

といった感じで

軽くスルーされたようです




では、

顔写真を見ているときの

脳の活動はどうだったでしょうか?



10名の男性被験者に対して

fMRI で調べた結果



側座核、レンズ核下拡大扁桃体、

腹側被蓋野、眼窩前頭皮質

といった、報酬が得られたときに

強く活動する「報酬系」の活動を

詳しく調べると、

特に、側座核が

美女を見たときには強く反応していて

美男を見たときにはそうでもなかった

とのこと



この結果は

ボタン押しでもっと長く見られる

としたときのパターンに似ています




美男を見たときの

魅力的だという印象は

報酬的な感覚には結びつかず、

美女を見たときの魅力的な印象には

報酬的な感覚も伴っているのですね



また、

美的感覚は報酬系をそのまま

活性化しないとも言えます




男性にとって、美女の美しさは

単なる美的なものにとどまらない

という納得?の結果でした




(おしまい)





文:生塩研一





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