※ 残念ながら、STAP細胞の論文は
2014年7月3日、掲載した Nature 誌が
取り下げを発表しました
※ 以下は、それ以前に書いたままです
前回は
STAP細胞を理解する準備として
iPS細胞について書きました
身体の各部位で働きが決まった
体細胞に山中因子という4つの遺伝子を
ウイルスで導入すると
分化前の状態に戻せる、
というのが iPS細胞でしたね
拙ブログ『簡単!STAP細胞講座(2)iPS細胞の復習』
ここまで押さえておくと
かなり分かりやすくなります
例えば、
今回、STAP細胞を作られた
小保方博士がおられる理化学研究所の
プレスリリースを見てみましょうか
要旨の冒頭です
「理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、動物の体細胞の分化の記憶を消去し、万能細胞(多能性細胞)へと初期化する原理を新たに発見し、それをもとに核移植や遺伝子導入などの従来の初期化法とは異なる「細胞外刺激による細胞ストレス」によって、短期間に効率よく万能細胞を試験管内で作成する方法を開発しました。」
これを、もし仮に
前回、前々回の内容を知らなければ
何だかよく分からないかと思います
やや周辺的なところから見てみましょう
「理化学研究所」というのは
国内で何カ所かありますが、
小保方博士がおられるのは
神戸のポートアイランドにある、
発生・再生科学総合研究センター(理研CDB)

ちょうど昨秋、一般公開があり
私も子どもを連れて
行ってきたところでした
子どもに、
今回のSTAP細胞のニュースの話を
したとき、「この前行った所だよ」
というと目を輝かせて驚いていました
次、
「野依良治理事長」というのは
2001年にノーベル化学賞を
受賞された方ですね
次、
「動物の体細胞の分化の記憶を消去し、万能細胞(多能性細胞)へと初期化する原理を新たに発見し、」
というのは、
体細胞は分化が終わっていて
いろいろな細胞に分化誘導できないが
それをできる万能細胞に
リセットする方法を発見した
という意味ですね
次、
「核移植」は
直接的にはクローン技術のことで
ES細胞も関係します
あ、クローンのことは
書いてませんでしたね。。
次、
「遺伝子導入」は、iPS細胞のこと
それ以降は、
STAP細胞のことです
どうですか?
結構、意味が取れるように
なってきたと思います
では、
STAP細胞とは何でしょうか
幹細胞はいろいろな細胞になる
元の細胞でしたね
拙ブログ『簡単!STAP細胞講座(2)iPS細胞の復習』
小保方博士は
再生医療に関係するこの幹細胞の
研究をされていました
幹細胞は分化した細胞よりも小さい
ことが知られていたので、
幹細胞を集めるのに
小さい細胞だけ選り分けようとして
内径が0.03~0.05mmの細いガラス管を
通して集めていました
そのとき、
ガラス管を通した後の細胞には
幹細胞があったのですが、
ガラス管を通す前の細胞には
幹細胞が見付からなかったのです
参考:(時時刻刻)万能細胞、新時代 STAP細胞、液に浸して25分で誕生
不思議ですね
小保方博士は、一体どのように
解決していったのでしょうか?
(つづく)
文:生塩研一
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