今年もあと5日



寒い日が続いていますが

いかがお過ごしでしょうか?





さて、今回は、


何かをするときに、

自分で選ぶ設定と

強制的に与えられる設定とでは

パフォーマンスも変わり

脳の活動も違っていた、

という実験を紹介します




そんなこと調べなくても、当たり前

と思われるかもしれませんね



そのお気持ちも分かります



しかし、

誰にでも分かってもらうように

説明するのは、結構難しくて

ちゃんと考えられた実験を行なう

必要があります




実際にはどんな実験でしょうか?



日本の研究者による成果です



玉川大学脳科学研究所のプレスリリース
「失敗を成功のもと」にする脳のしくみを解明



Maruyama K, et al. (2013)
"How Self-Determined Choice Facilitates Performance: A Key Role of the Ventromedial Prefrontal Cortex"
Cerebral Cortex
doi: 10.1093/cercor/bht317








実験では、

ストップウォッチ課題をしている間の

脳活動を fMRI で計測しています




この実験で使われた、

ストップウォッチ課題では

5秒ちょうどで止められるかどうか

を試します



ズレが0.05秒前後なら、成功


それより早かったり

逆に、遅かったりしたら、失敗




5秒の前後 0.05秒だけが成功

ですから、結構難しいですね



成功率は 50% くらいだそうです




これくらいの難しさが

被験者もやる気が出て

fMRI でも脳活動の計測がよくできて

ほどよいのだとか



5秒で止めるという課題ですが、

この実験の大事なポイントは

ちゃんと計れるか、、、


ではなくて、

その直前にされる設定にあります



被験者が5秒を計るストップウォッチは

パソコンの画面に表示されるのですが、

ストップウォッチで計る前に

ストップウォッチのデザインが

2つ並べて表示されます



その2つは

全部で9個のデザインから

事前にランダムに選ばれます



そして、

どちらのストップウォッチを

使うのかを選ぶ方法に

2つのパターンがあって

そこがミソなのです



まず、

自分が好きな方を選ぶパターン


この場合、表示される2つの

ストップウォッチから

使いたい方をボタン押しで選びます



もう一つは

強制的に決められるパターン


この場合も、

2つのストップウォッチが

表示されるのですが、

片方は最初から選択済みになっていて

自分で選べません





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玉川大学のプレスリリースより



つまり、

ストップウォッチのデザインを

自分で選んだときと

強制的に与えられたときとで

パフォーマンスに違いがあるかを調べ、

そのときの脳活動の違いを調べた

というわけです



果たして、どうだったのでしょうか?



ちょっと長くなりそうなので

続きは次回に。。





(つづく)





文:生塩研一





お読みいただきまして、ありがとうございました。
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