昨日に続き
冷たい雨の降る、寒い1日でした
明日(12/22)は冬至ですね
さて、前回は
子どもから素朴な質問を受けたときに
お勧めな、具体的なやり取りを
書いてみました
拙ブログ『子どもの素朴な質問から逃げてませんか?(3)』
もう少しだけ続けましょう
実際にやっていただけると
お分かりいただけると思いますが、
虹を出すには太陽を背にして
霧を出すとよくて、
夕方は日中より高い位置に虹ができます
子「虹って、太陽じゃない方に
出るんだね」
父「でも、これは本当の虹とは
違うかもね。霧吹きだから」
子「そうか」
父「じゃ、今度、本当の虹が出たときに
本当に太陽の反対に出たかどうか
確かめて、お父さんに教えて」
子「うん。わかった」
ここまでのやり取りをすると
覚えてくれているものです
後日、
目を輝かせて報告してくれるでしょう
その間、お父さんの方は、
ネットなどで調べておきましょう
可視光に含まれる光は
色によって波長が違っていて
波長によって屈折率が違うと
で、水滴がプリズムの役割をして
色が分かれるのか
ん? 副虹ってのもあるんだな
水滴で反射する回数が違うのか
シャボン玉につく色も
関係あったりするのか
なるほどね。
とかいう感じで理解できて面白いです
細かい所まで分からなくても
夕方なら虹は東の空に
朝方なら西の空にでる
ということが分かるだけで
今度、虹を見るときに楽しいですよ
お子さんと一緒に見られたら
なお、いいですね
このシリーズの最初に
科学的にものを考えるプロセスは
疑問、試行錯誤、仮説、検証
と書きましたが、
何のことはありません
今回の虹の例で言えば、
「疑問」は
お子さんが抱いてくれました
「試行錯誤」は
外で霧吹きを使って一緒に遊んだこと
「仮説」は
試行錯誤を通して、虹が見える方向に
法則性を見出したこと
「検証」は
本当の虹が出る機会に
お子さんが自身の目で確かめること
ということで
何かを知るときには
普通にやっていることなのです
大事なのは
知識を与えるのではなく
自分なりに考えることや
親自身の学ぶ姿勢を見せること
知識を与えるだけでは弱いです
だって、突き詰めたら
分からないことだらけですよ
好奇心の火をつけてあげないと
ということで
長々と書いてきましたが、
対処法をまとめておきましょう
質問されたら、
知っていても答えずに一緒に考える
知らなかったら、
とりあえず、一緒に考えて、
後で調べて、また一緒に考える
もし、質問されて、
うっかり、すぐに答えてしまったら。。
これ、
疲れているときにありがちですね
そんなときは
「で、どんな風に考えてた?」
と聞いてみたらいいでしょう
そこからまた話題が広がりますし、
子どもの柔軟な発想に
驚かされることも多々あると思います
子どもさんの質問が
実際には試しにくいことでしたら
「今度、勉強しておくから
お父さんの宿題ってことで」
という感じで対応するのもいいでしょう
何も興味がないところに
好奇心の火をつけるのは大変です
子ども自身が疑問をもったということは
好奇心の火がついている状態を
意味するわけですから
せっかくの火を消さないようにしないと
逃げるなんて、どう考えても
もったいない、ですよね
(おしまい)
文:生塩研一
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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