冬の足音が聞こえてきましたが、
陽が出ている間は
外を散歩するのも気持ちいいですね
風を感じながら公園を歩く
まだ残る紅葉に美しさを感じる
カフェでケーキをいただく
最近見た映画の話で盛り上がる
このような何気ない日常的なことにも
脳や神経細胞(ニューロン)が
大いに関わっています
上記の場面では
簡単に拾い上げただけでも
触覚、手足の運動、視覚、味覚、記憶
が関わっており、これらを司るのが
ニューロンや脳ですね
脳では、
約1,000億個のニューロンがお互いに
つながって情報をやりとりしています
お詳しい方なら、
例えば、手を動かすときは
前頭葉の一番後ろの一次運動野にある
手の領域のニューロンが活動することで
手の筋肉が収縮して、手が動く、
ということをご存知でしょう
では、
一次運動野のニューロンを
スタートとして
手の筋肉が収縮するまで
一体、何個のニューロンが
情報をリレーするでしょうか?
答えは、2個
え? たったの2個?
実は、そうなのです。
それよりたくさんのニューロンが
リレーすることの方が多いですが、
一番少ないケースでは
2個のニューロンで司令が完結します
脳に1,000億個ものニューロンがある、
と聞くと、小さいニューロンが
たくさんつながって情報をやり取り
しているイメージを持ちやすいですね
確かに、そういうこともあるのですが
細長~いニューロンが
一気に遠くまで情報を送ることも
少なくありません
先ほど例に挙げた、
手を動かす場合がよい例です
脳の一次運動野にあるニューロンが
脳の内側に向けて軸索という細い管を
すーっと伸ばして、
首の付け根のあたりの延髄で
左右を交叉して、
さらに、
背骨の中の脊髄を下り、
手の筋肉を収縮させる
運動ニューロンが鎮座するところまで、
一本で届きます
ちなみに、
筋肉につながって
筋肉を収縮させるニューロンを、
運動ニューロン
目などの感覚情報を神経情報に変えて
送るニューロンを、感覚ニューロン
ニューロンから情報を受け取って
ニューロンに情報を送るニューロンを
介在ニューロンといいます
脳の運動野にある手の領域に
司令を送るニューロンが
バトンタッチする相手のニューロンは
脊髄にあります
そのニューロンは手に向けて
軸索をすーっと伸ばして目的の筋肉まで
到達して、その筋肉を収縮させます
このニューロンは筋肉を収縮させるので
運動ニューロンですね
つまり、
手を動かすとき、最短の経路では
脳の一次運動野のニューロンは
手を動かす運動ニューロンに
直接司令を送っているです
ニューロンは意外と長~い
というお話でした
次回は、
脳や神経系がもつ、
驚くべき機能である可塑性について
ご紹介していきたいと思います
(おしまい)
文:生塩研一
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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