9月14日(土)夜に
NHK でトラウマの治療法の
番組がありました
ETV特集「トラウマからの解放」
皆さんは
ご覧になられましたでしょうか?
見逃された方、再放送は
2013年9月21(土) 午前0:45から
※金曜日深夜
のようです
トラウマは、「心の傷」
大きな災害、戦争、虐待などによって
引き起こされる重いストレス障害は
PTSD(心的外傷後ストレス障害)
PostTraumatic Stress Disorder
と呼ばれますが、
番組では、PTSD も含めて
トラウマとしておきましょう
番組で紹介されていたのは
トラウマの治療法の一つである、
EMDR
Eye Movement Desensitization and Reprocessing
眼球運動による脱感作および再処理法
Francine Shapiro によって
開発されました(1989年)
Francine Shapiro (1989)
"Efficacy of the eye movement desensitization procedure in the treatment of traumatic memories"
Journal of Traumatic Stress 2(2): 199-223
EMDR では
トラウマの元となった記憶を
思い出しながら
視線を左右に動かすことにより、
トラウマの苦痛を弱めて
未処理のトラウマ記憶を
再処理することで
治療しようとするものです
この方法が発見されたのが
眼球運動だったのですが、
左右交互に膝や肩へタップする刺激
それから音刺激でもできるようです
左右交互にリズミカルな刺激を
与えることがポイントのようです
眼球運動がよく使われますが
実際には、
治療者が、患者の目の前で
幅 30~50cm 程度で指を
左右に動かして、
それを患者が目で追います
指を動かす速さは
1秒間に1、2往復くらいのペース
目で追うのが指ではなく
電光掲示のようなライトを追うタイプ
もよく使われます

EyeScan
患者には、
指、もしくはライトを
目で追いかけながら
トラウマを受けた場面を
思い浮かべてもらいます
思い浮かべているわけですから
基本的に、曝露療法ですね
トラウマの治療と言うと
薬物治療以外の心理療法では
日本で主流の暴露療法と
EMDR があるといわれますが、
全く別物というより
EMDR も暴露を使っています
EMDR では、眼球運動により
苦痛が和らげられるので
上手くいくことが多いようです
(つづく)
文:生塩研一
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