「アドレナリンが出る」
とか、聞いたことありますよね
アドレナリンは神経伝達物質の一つで
「闘争か逃走か」のホルモン
と呼ばれるように、
自身が危機的な状況で放出されます
米国での呼称はエピネフリン
アドレナリンほどではないものの
「ドーパミン」
も聞かれたことはありませんか?
快楽物質とも言われます
ドーパミンという分子も
情報伝達物質の一つで
化学式は C8H11NO2
ちなみに、
アドレナリン や ノルアドレナリン
はドーパミンの一部が少し変わっただけ
アドレナリンは
ドーパミンの一つの水素が
OH基に置き換わったもの
ノルアドレナリンは
アドレナリンの窒素についている水素が
メチル基(CH3)に置き換わったもの
ドーパミンが過剰になると、
幻覚や妄想といった
統合失調症の陽性症状が現れ、
不足すると、
パーキンソン症候群が現れる
と言われています
ドーパミンを放出するドーパミン神経は
脳のいろいろなところにあり
その細胞体がある場所によって
A8~A15の細胞群に分類されます
その中で、
黒質緻密部と腹側被蓋野の
ドーパミン神経は
報酬系で大事な役割をもつと
考えられています
黒質緻密部(SNc)は
Substantia Nigra pars compacta
中脳という脳の深い所にあり
そのドーパミン神経は
A9細胞群とよばれ、
大脳基底核の線条体に
神経繊維を伸ばしています
腹側被蓋野(VTA)も中脳にあり
Ventral Tegmental Area
そのドーパミン神経は
A10細胞群とよばれ、
前頭葉や側座核に
神経線維を伸ばしています
神経線維を伸ばしているというのは
ここではドーパミンを運んでいる
ということです
ついでに、
A1~A7細胞群 ノルアドレナリン神経
B1~B9細胞群 セロトニン神経
C1~C3細胞群 アドレナリン神経
ドーパミンが関わる報酬系というのは
欲求が満たされたときに
快感を与える神経系のこと
欲求が満たされるのは、例えば
満腹になるとか
褒められるとか
お金をもらうとか
動物実験で
動物がジュースなどの報酬をもらうと
ドーパミン神経が活発になることが
以前からよく知られています
明日は、
近年の研究で分かってきた、
ドーパミンは、単純に報酬に
関係しているだけではない
という話を書きますね
(つづく)
文:生塩研一
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