暑い日が続いていますね

でも、ここ2日くらいは

朝晩が多少涼しいような気がします



このところ、

ペルセウス座流星群を見るため

夜、外に出ていますが、

一昨日の晩は暑かったものの

昨晩は涼しくて快適でした



暑さに慣れただけでは

ないように思います





さて、



臨死体験という言葉を

お聞きになったことはありますか?



死の間際にする体験のことです



そのまま死んでしまっては

臨死体験は分からなかったのですが、

心停止など、死の淵から

奇跡的に生還した人が

その特異な体験を語ったことから

知られるようになりました



臨死体験という言葉自体は

立花隆氏の

NHKスペシャルでのレポート(1991年)

同氏の著書『臨死体験』(1994年)

で広まったとか



『臨死体験』は、

私も学生の頃に読みました

懐かしいです。。



臨死体験には共通点があります

いろいろあるようですが、

ここでは、3つだけ触れておきます



まず、体外離脱

幽体離脱とも言います


これは、

自分の姿を

少し上から第3者的な視点で

見下ろしているという体験です


手術中の様子をそのような視点から

見て覚えていて、

蘇生した後、そういう話をしたら

カルテの記述を一致していた

という体験などを指します



次に、光体験


臨死体験の経験者のほとんどが

まばゆい光を体験している

とも言われます


トンネルの向こうに光があったとか

光に神が重なって感じられるとも



それから、いわゆる走馬灯(人生回顧)


過去の経験が思い出されるもので

自分の視点だけでなく

客観的な視点から再構成された

ものも含まれます



つい最近、

臨死体験に関係する論文が

ちゃんとした論文誌に

発表されました



Borjigin J, et al. (2013)
"Surge of neurophysiological coherence and connectivity in the dying brain"
Proc Natl Acad Sci USA
doi: 10.1073/pnas.1308285110




参考:
Electrical Signatures of Consciousness in the Dying Brain
from Science Daily





ラットを使った実験です



深麻酔で心停止させながら

脳波を記録し続けています



すると、

心停止の30秒後までは

脳波の一種であるガンマ波(40Hz)が

覚醒時よりも強くなったとのこと



これは、二酸化炭素を高濃度にして

窒息状態を経た心停止でも

似たような結果だったようです



著者らは、死の直前は思っていたより

脳活動が高まるのだと言っています



ただ、論文で脳波の生波形を見ると

心停止の3秒後くらいは

心停止前とあまり変わらないものの

その後はかなり弱くなっていますので、


ガンマ波の成分が強くなったとはいえ

実際の脳機能としては

どれくらいのレベルの処理が

実現できるかはわかりません



しかし、このような実験自体が

ありませんでしたので、

非常に興味深い研究だと思います




(おしまい)





文:生塩研一



お読みいただきまして、ありがとうございました。
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