江戸時代の割と初期(1700年以前)
都市部を中心として広がった寺子屋
その教育の基礎だったのが
読み書きそろばん
都市部以外にも徐々に普及し
1800年以後、急速に増加
江戸時代後期の就学率は約8割
武士のほとんどや
庶民の男子の約半数は
読み書きができていたそうです
就学率に対して
識字率が低いような気もしますが。
同じ頃のイギリスの大工業都市ですら
就学率は約2割
そのイギリスでも
読み書きそろばんは
は掲げられていました
もちろん、
「読み書きそろばん」
とは言わず、
「3つの R」
と言うようです
3つの R といっても、
環境問題に配慮した
Reduce(ゴミを減らす)
Reuse(再利用)
Recycle(再資源化)
ではありません
教育での、3つの R とは
Reading(読み)
Writing(書き)
Arithmetic(計算、そろばん)
ん?
頭文字からすると
3つの R ではないですよね
これは、音としての R のようです
Writing は wr で始まりますから
いわゆる silent w で発音しません
write と right が
全く同じ発音であるように
ですから、R で始まると。
それから
Arithmetic の短縮形として
Rithmetic が使われます
というわけで、「3つの R」
これは、
ロンドン市長を勤めた
Sir William Curtis の言葉だとか
ちゃんとスペルを意識していない
残念な表現としても
認識されているらしいです
洋の東西を問わず
読み書きそろばんは大事なのですね
国語や作文は苦手だけど
数学や理科は好きだから
理系を選んだという理系学生を
たくさん見てきましたが、
卒業論文が書けないというだけでなく
レポートもろくに書けない学生が
少なからずいます
研究をした成果などは
人に伝えなければいけませんので
しっかり伝わるように
文章が書けないと
自分の研究成果が伝えられません
文章が書けない学生は
口頭で説明するのも苦手なようです
理系に行ったら
文章力は関係ない、
ということは全くありません
いわゆる理系を目指す中高生諸君も
しっかり文章を書けるように
普段から書く習慣をつけるといいですね
明日は、教育での「3つの R 」に
もう一つ R が加わるかもしれない
という、脳科学の実験を紹介しますね
(おしまい)
文:生塩研一
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