昨日のブログでは
魚が音を聞く仕組みの一つとして
耳の奥にある耳石を使っている
という話を書きました
拙ブログ
魚はどうやって音を聞くのか?
その耳石ですが
聴覚や平衡覚に関わるだけでなく
生活史も記録しています
どういうことでしょうか?
耳石の断面を詳しくみると
木の年輪のような輪紋が見えます
これは、日周輪といって
輪の明から明が1日に対応
受ける光の影響が強いようです
耳石の断面を粗くみると
今度は年単位の輪が見えます
夏は成長が早く、冬は鈍いことが
効いているようです
ただ、
季節での成長のしやすさは
種によって違うとのこと
ともあれ、
輪紋には年の周期もみられますので
それを数えることで
魚の年齢が分かるのです
耳石の主成分は炭酸カルシウムで
体が大きくなる初期から作られます
この耳石、
魚によっては結構大きいです
例えば、
イシモチという魚の名前にある
「イシ」
は、この耳石のことです
大きい耳石をもつので
イシモチといいます
大きいと1cmくらいになります
ちなみに、
ウロコでも似たような感じで
年齢がわかったりします
変わり種は、マンボウですね

マンボウには耳石がありません
その代わり、平衡砂があります
マンボウは
ウロコにも年輪がありません
なので、
マンボウの年齢推定は
体長で推定されるようです
サメやエイといった軟骨魚類も
耳石や浮き袋がありません
浮き袋がなくても困らないのは
軟骨で全身の骨格を形成していて
軽いためです
一方、
硬骨魚類というのは
私たちが普段、
魚と思っているものを指します
(おしまい)
文:生塩研一
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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