伊達公子、やりましたね
ウィンブルドン女子シングルスで
3回戦進出の最年長記録達成!
これまでの記録は、39歳とか
42歳ですよ
あのナブラチロワを
超えてしまいました。。
前回、伊達がウィンブルドンで
3回戦に進出したのは17年前
そのときは、準決勝まで進んで
シュテフィ・グラフと対戦
2日にわたる激戦で
結局は、6-2, 2-6, 6-3の惜敗でしたね
3回戦での対戦相手は
セリーナ・ウィリアムズ
現在、
ダントツの世界ランク1位ですから
簡単ではないですね。。
錦織圭も、2年連続3回戦進出
次の相手は、世界ランク28位の
アンドレアス・セッピ
錦織と伊達の試合は、土曜の夜
しっかり観戦できます
さて、
脳はたくさんのニューロンが
複雑なネットワークを構成しています
あまりにも複雑なので
ちゃんと調べられていません
ちゃんと調べられている珍しい動物は
体長1mmの線虫、C. elegans
John Whiteらは
2万枚にスライスして
電子顕微鏡写真を撮って
どのニューロンのどこが
どのニューロンのどこと
どんな結合をしているか
を15年もかけて調べ上げました
体中の神経回路が
完全に分かっているのです
White JG, Southgate E, Thomson JN, Brenner S (1986)
"The structure of the nervous system of the nematode Caenorhabditis elegans"
Phil. Trans. Royal Soc. London. B314: 1-340.
私は、慶大理工いたとき
White の論文などを元に
C. elengans のニューロン間の
結合についてのデータベースを
プロジェクトで作成しました
K Oshio et al. (2003)
"Database of Synaptic Connectivity of C. elegans for Computation"
Technical Report of CCeP, Keio Future, No.3, Keio University
でも、他の動物は、
大まかなつながり具合はまだしも
細かい事はほとんどわかっていません
我々がよくやるのは、
調べたい脳領域にトレーサーを注入して
数日経ってから脳を固定して
50μmの厚さのスライスにして
スライスを1枚1枚見ながら
そのトレーサーが どこの脳領域に
運ばれたかを調べます
これも大変な作業の割に
特定のわずかな結合しかわかりません
脳が透明だったら調べやすいのに。。
この度、生理研の研究者らが
脳を透明化することに成功しました
【プレスリリース】
簡便で生体試料にやさしい組織透明化試薬「SeeDB」を開発
-神経細胞の微細な形状や接続の様子を脳丸ごと3D解析-
Meng-Tsen Ke, Satoshi Fujimoto, Takeshi Imai (2013)
“SeeDB: a simple and morphology-preserving optical clearing agent for neuronal circuit reconstruction”. Nature Neuroscience
doi: 10.1038/nn.3447
果物などによく含まれる果糖を
主成分とする組織透明化試薬を開発
その名も SeeDB
See Deep Brain に由来するとか
ホルマリン固定した脳などの
生体試料を3日程度で透明化します
透明化されると、
ニューロンの結合の様子を
詳しく調べられます
実際に、
厚さ6mmのマウスの脳
を解析しています
厚さ6mmですよ!
通常のスライスの実に100倍

上記プレスリリースより
以下のYouTubeもご覧ください
感動ものです。。
SeeDBと2光子顕微鏡によって取得した蛍光画像の3次元表示
SeeDBで透明化したマウス脳の連続断層蛍光像(深さ約6mm)
神経科学では
ニューロンのネットワーク
を調べる研究が盛んで
コネクトーム研究と呼ばれます
脳を透明して神経回路を調べる
スゴい時代になったものです
(おしまい)
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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