ドストエフスキーの『白痴』で
主人公、ムイシキン公爵が患っている
「てんかん」
実は、ドストエフスキー自身も
てんかんが持病でした
漢字で書くと、癲癇
難しいですね
てんかんの歴史は古く
名前の由来は、古代中国医学に。
日本てんかん協会のサイトによりますと
### 引用ここから ###
「てんかん(癲癇)」という名称は、
欧米諸国で使われている
「エピレプシー」よりも起源の古い、
古代中国医学に由来する言葉です。
「癲」:紀元前200年、秦の始皇帝の
時代に、倒れる・ひっくり返る病という
意味で用いられ、「癲」1文字で、
てんかんという意味で表された
「癇」:7世紀初頭、隋の煬帝の時代、
特に小児のてんかんという意味で
用いられる
この、「癲」「癇」という言葉を
あわせて、現在の「てんかん(癲癇)」
として使われたのが、10世紀の初頭、
唐の時代のことです。
つまり、
「てんかん」という病名の由来は、
てんかん発作の代表とも言うべき
大発作である「倒れる病」
という意味です。
### 引用ここまで ###
以前にもブログで書きましたように、
『なだめ役を補って、てんかんを治す?』
てんかんでは
脳が異常に興奮してしまい
それが大きくなると発作となります
てんかんは薬物療法が主で
約8割はコントロール可能で
社会生活を送ることができます
残りの2割は
投薬でもコントロールが難しく
「難治性てんかん」と呼ばれます
気を付けないといけないのは
発作による転倒
発作が予期できると
転倒リスクは大幅に低減できます
先月、イギリスの医学専門誌
Lancet Neurology
に掲載された論文では、
MJ Cook et al.,
Prediction of seizure likelihood with a long-term, implanted seizure advisory system in patients with drug-resistant epilepsy: a fi rst-in-man study
The Lancet Neurology 12(6): 563-571 (2013)
その発作を予期するシステムを
世界で初めて開発したと報告しています
頭蓋骨の下に埋めた電極で
脳表面から脳活動を常時モニター
異常を感知したら、胸部の皮下に
埋め込まれたテレメトリーが発信
それを受け取る、
携帯用の機器のライトが点灯
高危険度 → 赤
中危険度 → 白
低危険度 → 青
15名のてんかん患者でテストをして
高い確率で発作を予測できたとのこと
高危険度の予測から発作までの
平均時間は、約2時間だそうです
根本的な治療だけでなく
発作を予測して怪我を防ぐという
研究も進められているのです
(おしまい)
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