本日は専門学校の2つの科で、

眼と耳の話、 消化器の話

をしてきました



盲点を試してもらって

喜んでもらえたようです。多分。



テストに出そうな所と

チョコに目がない、学生さんたち。

また、来週。





さて、


水道の蛇口をひねって

コップに水を入れていくと

すり切りよりも上に盛り上がりますね


$プラスサイエンス-表面張力
岡山理科大のサイトより



日本酒もよく盛り上がって供されます



液体だったらこうなるもの

と思われていませんか?



これも、水ならではなのです



この現象に関連する物理量は、


表面張力 [mN/m]


割とよく知られていますね


で、

水の表面張力が異常に大きいのです



いろいろな物質の表面張力は、
(温度20℃)

水 42.75
ベンゼン 28.90
アセトン 23.3
メタノール 22.6
エタノール 22.55


水、おかしいですよね


だから、あんなに盛り上がるのです




ちなみに、
ずっと大きい表面張力をもつのは、

水銀 476




この表面張力が関係する現象に


毛細管現象


があります


これは、
細い管の中を液体が上がっていく現象


かの、レオナルド・ダ・ヴィンチ
最初に観察したとか



木や草が水を吸い上げられるのも

表面張力が異常に大きい「水」の

毛細管現象のお陰です




これまでみてきた数々の
「水」の珍しさのワケ



それは、、、





水は、酸素1個に、水素2個が結合


これが、横一列ではなく

104.5° という「く」の字形で
結合していて

酸素の、水素から遠い側が
電気的にマイナスに

水素の、酸素から遠い側がプラスに

偏っている



そのため、

非常に大きい分子間力が働くのです



そして、

珍しい現象が起こるのですね。






そう言えば、水は

氷・水・水蒸気といった具合に

普通の生活環境で

固体・液体・気体の三態がみられます



こんな物質は他にありません。








いかがでしたか?


水がいかに珍しい物質であるかが

お分かりいただけたと思います







こんなに珍しく面白い物質が

身の回りにあふれていて

しっかりお世話にもなっているのに、


そのありがたさが

ちゃんと教えられていない



残念なことです




私たちの生活、生命維持、

のみならず


生命の繁栄は


この「変な」物質、水あってのこと


水の惑星だからこそ、

生命が誕生したのです




そう思うと、

水が愛おしくなってきませんか?




「水」の話に
長らくお付き合いいただきまして、

ありがとうございました



今回でとりあえず、区切りを。





以下に、

一連の記事をリストしておきます

お立ち寄りください。




水のお話、第1弾

なぜ、氷は水に浮くのか?
~ 水、この「変な」物質(1)




水のお話、第2弾

なぜ、スケートは滑るのか?
~ 水、この「変な」物質(2)




水のお話、第3弾

なぜ、お風呂は水を使うのか?
~ 水、この「変な」物質(3)




水のお話、第4弾

なぜ、汗は水なのか?
~ 水、この「変な」物質(4)





(おしまい)







お読みいただきまして、ありがとうございました。
コメントもお待ちしています。お気軽にどうぞ~!


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