水のお話、第1弾
なぜ、氷は水に浮くのか?
~ 水、この「変な」物質(1)
水のお話、第2弾
なぜ、スケートは滑るのか?
~ 水、この「変な」物質(2)
水のお話、第3弾
なぜ、お風呂は水を使うのか?
~ 水、この「変な」物質(3)
水は身の回りにありふれていますが
実は、物質としてはとても珍しい
そういう話を続けてきました
せっかくなので、
もう少し続けさせてください
小学生のとき、
図書室でお気に入りだった本に、
いろいろな現象の瞬間を捉えた写真集
がありました
今でもよく覚えているのが、
この、ミルククラウン

浅く張ったミルクに
ミルクを滴下するとできる王冠
こういう写真をワクワクしながら
見ていました
この一瞬を撮るのは難しいようです
張ったミルクの厚さや、
滴下する高さなど、条件を整えた上で
さらに、
タイミングを計らないといけない
これも、基本的には水の性質が
関わっています
でも、まだそのメカニズムは
わかっていないようです
表面張力でもないとか。。
さて、
皆さん、よくご存知の「氷」
置いておくと、すぐに解けてしまう
ところが、、
実は、氷ほど解けにくいものは
ほとんどないのです
解けにくさを表す物理量に
融解熱 [kJ/kg]
というものがあります
いろいろな物質の融解熱は、、
水 335
液体窒素 25.7
液体酸素 13.8
銅 174
金 64.5
鉄 25.1
鉛 22.6
どうですか。
水の融解熱は異常に大きい
ですから、
あれでも、氷は
超解けにくい物質なのです
今度は、液体から気体になりにくさ
を見てみましょう
これを表す物理量は
気化熱 [kJ/kg]
いろいろな物質の気化熱は、、
水 2250
エタノール 393
エーテル 327
液体酸素 213
液体窒素 199
水は、気化熱も異常に大きい
気化熱が大きい、
つまり
液体から気体になりにくい
というのは、
気体になるときに
熱をたくさん奪うということ
私たちの体温調節で汗をかくのは、
この異常に大きい水の気化熱を
利用しているのです
すごいですよね
勝手に汗として
水を採用してくれているのですから
またまたスゴいのは、溶解力
水は、気体、有機物、無機物
何でも溶かし込みます
水ほど、何でも溶かす物質は
他にはないのです
生物がいろいろ代謝などを
行なえるのも
水がいろいろな物質を
溶かし込めるからこそなのです
いやー、スゴいな「水」
スゴいな「生物」。
さて、いよいよ明日は
「水」シリーズの最終回としましょう
(続く)
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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