週刊ザテレビジョンの表紙と言えば、

唯一もたなかった?のが、長渕剛
ところが
長渕剛、3度目の登場となる
25年5/24号では、とうとうレモンを
手にしましたね
レモンは輸入ものが多く、
国産は1割くらい
国内1位の産地は、広島
レモンと言えば、 ビタミンC
分子式は、
C6H8O6
レモンは酸っぱいから、
ビタミンCがたくさんある
と思われがちですが、
その酸っぱさの犯人は、クエン酸
ビタミンCも酸味はありますが、
すごく酸っぱくはないそうです
例えば、
グレープフルーツよりキャベツの方が
ビタミンCは多いですし、
レモンよりも、
パセリ、ピーマン、芽キャベツ、海苔
の方がビタミンCは多かったりします
ちなみに、
ビタミンCがダントツで多いのは、
アセロラ
また、ビタミンCは
加熱に弱い性質もありますね
歴史的におもしろい話がありまして
大航海時代、
航海で恐れられていたのは
海賊よりも、壊血病でした
インド航路を開拓した
ヴァスコ・ダ・ガマ
航海では、船員の大半が、
壊血病で亡くなっています
そのうち、
野菜や柑橘類(レモンなど)を食べると
壊血病が予防できることがわかり
太平洋航海で、ハワイを発見し
ニュージーランドの海図を作製した
ジェームズ・クックは、その航海で、
史上初めて壊血病による死者を
出さなかったことが知られています
ところで、先進国の中で
日本の発症者が多い感染症に
結核があります
結核とは、
結核菌
Mycobacterium tuberculosis
による感染症で
結核菌は、
細菌学者のロベルト・コッホが
1882年3月24日に発見
結核の診断に使うツベルクリンも
コッホが作っています
もともとは、
治療用として作られましたが
効果がなく、今ではもっぱら診断用
ちなみに、コレラ菌もコッホが発見(1884年)
ペスト菌を発見した、北里柴三郎は
コッホのお弟子さんです
スゴいな。コッホ。
で、最近、ビタミンCが
結核菌をよく死滅させるという
論文が、Nature Communicationsに
掲載されました
Vilcheze et al. (2013)
"Mycobacterium tuberculosis is extraordinarily sensitive to killing by a vitamin C-induced Fenton reaction"
Nature Commnications 4, 1881.
実は、このことは、
1930年代にも示唆されていました
モルモットに結核菌とトマトジュースを
同時に与えると、
6%しか腸結核にならなかったのです
McConkey, M. & Smith, D. T. The relation of Vitamin C deficiency to intestinal tuberculosis in the guinea pig. J. Exp. Med. 58, 503–512 (1933).
今回の論文では、
ビタミンCは、他の病原菌よりも
結核菌をよく死滅させる
ことがわかり、
そのメカニズムが調べられたのでした
結核でなくとも、
ビタミンCは体に必要です
ただ、体内で合成できないので
食品からとらないといけません
でも、すっぱいのを我慢する必要は
ありませんでしたね
ビタミンCは
そんなにすっぱくないですから
パセリ、ピーマン、芽キャベツ、海苔
あたりを食べて、
ビタミンCをしっかり補給しましょう
長渕剛が結核菌をやっつける!
いや、
レモンが、、
もとい、
ビタミンCが結核菌をやっつける!
というお話でした。
(おしまい)
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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