「的を撃つなら、少し上を狙いなさい。
どんな矢も飛ぶ時は、
地面に引きつけられる」
先日、
テレビで「ガリレオ」を初めて見ました
福山雅治が演じる物理学者・湯川学が
事件の解決に力を貸すドラマです
しかし、カッコいいですね、福山雅治。
あんな学者、、いませんて。。
この番組、昨年度、本学の物理で
特別講義にお越しいただいた中央大学の
田口善弘教授がドラマのワンシーンを
紹介されて知りました
あ、ちなみに、田口先生は学者として
一流の素晴らしい方で、加えて
名著『砂時計の七不思議』を書かれたり
時々、テレビでもコメントされている
有名な先生です
私が物理の似た分野を研究してたのと
その後もちょっとやり取りがあったりで
ご講義を引き受けていただいたのでした
ただ学者として有名なだけではなく、
昨年度の本学でのご講義でも、
東京から小道具、といっても、1メートル
くらいの結構長いものなどをわざわざ
持参され、実演をまじえた分かりやすく
興味深い内容でした
テレビの「ガリレオ」に話を戻しまして
湯川学が教団の子どもと接する場面で、
子どもたちが
「物理は算数のことだよ」
とか言っていましたね
確かに、
半分は当たっていますし、数学なしには
物理学の発展もありませんでした
しかし、それとは別に、
中学校や高校の理科や物理では
ほとんど計算問題になってしまいます
生物はそれほどでもないかも
しれませんが
物理や化学ですと、身の回りにない
記号や用語もたくさん出てきます
世に言われる理科離れが
実際にどうなのかは分かりませんが
そういった「計算」や「記号」が
苦手意識や理科離れに繋がる面も
あるのでしょう。
突然ですが、ここで
水平方向に放たれた矢の運動を
考えてみましょう
あー、放物運動ね。
と思った方、素晴らしい!
のですが、もうちょっとお待ちを
初期速度の方向に向かう直線的な
慣性運動と、重力による自由落下
の組み合わせとして、放物曲線を描く
これで計算問題が解けて
めでたしめでたし。。
これで終わってしまうのが
高校の物理だったりします
こればかりだと面白くないでしょう
「的を撃つなら、少し上を狙いなさい。
どんな矢も飛ぶ時は、
地面に引きつけられる。」
冒頭に書いたこの言葉は、
19世紀アメリカの詩人、ロングフェロー
のものだそうです。
人間、怠け癖があったりするし、
なかなか上手くいかないものだから
目標や予定は高めに設定しましょう、
みたいに読めますよね
つまり、、
科学から得るのは客観的な事実でよく
怪しい解釈など全く要らない
というのではなく
科学から、人生観や生き方のヒント
を勝手に読み取って利用してもいい
と思うのです
ちなみに、ロングフェローは、
Wikiによると、、
存命中からアメリカで賞賛された人物で
彼の70歳の誕生日はパレードや講演会、
彼の詩の朗読会が行われ、あたかも
国民の休日のようであった。
最も愛された詩人の一人とも言われ、
アメリカの最初期の「著名人」の一人。
とのこと。
科学を身近にすることで
より豊かで楽しい生活が得られるのは
こんな利用法からもアリではないか、
そう思うのです。
(おしまい)
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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どんな矢も飛ぶ時は、
地面に引きつけられる」
先日、
テレビで「ガリレオ」を初めて見ました
福山雅治が演じる物理学者・湯川学が
事件の解決に力を貸すドラマです
しかし、カッコいいですね、福山雅治。
あんな学者、、いませんて。。
この番組、昨年度、本学の物理で
特別講義にお越しいただいた中央大学の
田口善弘教授がドラマのワンシーンを
紹介されて知りました
あ、ちなみに、田口先生は学者として
一流の素晴らしい方で、加えて
名著『砂時計の七不思議』を書かれたり
時々、テレビでもコメントされている
有名な先生です
私が物理の似た分野を研究してたのと
その後もちょっとやり取りがあったりで
ご講義を引き受けていただいたのでした
ただ学者として有名なだけではなく、
昨年度の本学でのご講義でも、
東京から小道具、といっても、1メートル
くらいの結構長いものなどをわざわざ
持参され、実演をまじえた分かりやすく
興味深い内容でした
テレビの「ガリレオ」に話を戻しまして
湯川学が教団の子どもと接する場面で、
子どもたちが
「物理は算数のことだよ」
とか言っていましたね
確かに、
半分は当たっていますし、数学なしには
物理学の発展もありませんでした
しかし、それとは別に、
中学校や高校の理科や物理では
ほとんど計算問題になってしまいます
生物はそれほどでもないかも
しれませんが
物理や化学ですと、身の回りにない
記号や用語もたくさん出てきます
世に言われる理科離れが
実際にどうなのかは分かりませんが
そういった「計算」や「記号」が
苦手意識や理科離れに繋がる面も
あるのでしょう。
突然ですが、ここで
水平方向に放たれた矢の運動を
考えてみましょう
あー、放物運動ね。
と思った方、素晴らしい!
のですが、もうちょっとお待ちを
初期速度の方向に向かう直線的な
慣性運動と、重力による自由落下
の組み合わせとして、放物曲線を描く
これで計算問題が解けて
めでたしめでたし。。
これで終わってしまうのが
高校の物理だったりします
こればかりだと面白くないでしょう
「的を撃つなら、少し上を狙いなさい。
どんな矢も飛ぶ時は、
地面に引きつけられる。」
冒頭に書いたこの言葉は、
19世紀アメリカの詩人、ロングフェロー
のものだそうです。
人間、怠け癖があったりするし、
なかなか上手くいかないものだから
目標や予定は高めに設定しましょう、
みたいに読めますよね
つまり、、
科学から得るのは客観的な事実でよく
怪しい解釈など全く要らない
というのではなく
科学から、人生観や生き方のヒント
を勝手に読み取って利用してもいい
と思うのです
ちなみに、ロングフェローは、
Wikiによると、、
存命中からアメリカで賞賛された人物で
彼の70歳の誕生日はパレードや講演会、
彼の詩の朗読会が行われ、あたかも
国民の休日のようであった。
最も愛された詩人の一人とも言われ、
アメリカの最初期の「著名人」の一人。
とのこと。
科学を身近にすることで
より豊かで楽しい生活が得られるのは
こんな利用法からもアリではないか、
そう思うのです。
(おしまい)
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