「学生時代のこと(2)」の続きです。
大学4年生のとき、同じ研究室に
配属されたのは7名、多分。。
私と同じ先生についた学生が他にいたか
忘れてしまいました。。
そもそも
学生をとられる先生ではなかったので
私が例の先生を選んだのには
それなりの理由も。。
まず、過去の卒論で
アーバン・ダイナミクスなど
いろいろなテーマが与えられていた
ということを聞いていたのです
意外にも柔軟なイメージ。。
また、当時、物理分野でカオスを含めた
複雑系が流行していて、、
ちなみに、カオスとは
決定論的法則に従いながら、
その振る舞いが複雑で長期予測できない
現象のことを指します
初期値をほんのわずか変えただけでも
後の結果が全く変わってしまう
初期値敏感性も特徴の一つです
これは、バタフライ効果とも呼ばれます
「北京で蝶が羽ばたくと、
ニューヨークで嵐が起こる」
みたいな例が知られていますね
例の先生のご専門は、流体力学
特にそこに現れる不規則振動をカオス
として理解する試みをされていました
カオスの入門書としては
これをおいて他になかった、
合原一幸編
『カオス カオス理論の基礎と応用』
の第6章「カオスと流体」を
執筆されていることも興味を惹きました
みんな避けているけど
実は、いろいろ面白いのでは?
と思ったのでした。。
研究室のメインがプラズマ物理なので
それをテーマに選んだ学生も最多
先輩からのプログラムを渡されて
それを解読して、加筆していく
ミーティングも週に何回かあった
のではないかと思います
担当の先生からいろいろ指摘を受けて
プログラムを修正したり、
パラメータランをさせたり。。
パラメータランというのは、
方程式をコンピュータが解けるように
プログラム化できたら
方程式内の係数などを少しず使えて
方程式を解いて現象を調べます
どんどん係数を変えて解いていくと
それぞれの係数や初期値でどんな結果に
なるかを網羅的に調べられます
私はといいますと、
もともとコンピュータが苦手で
友達に初歩から習っていました
使っていた言語は、FORTRANでしたが
例えば、
i = i + 1
が不自然でなくなるまで、
しばらく時間がかかりました。。
教えてくれた友達には
辛抱強く教えてくれて感謝しています
計算結果をどんどん出している
プラズマグループの面々
それに引き換え
地道に簡単なプログラムを書いては
エラーを修正するだけの私。。
他人が書いたプログラムを読むのも
結構大変ですから、
プログラムをゼロから書いた自分が
特に大変だったとは言いません
今から考えると、
よい経験だったとも思います
しかし、
当時はそんなことを考える余裕もなく、
精神的に追い込まれていました
例の先生に
「どうなってます?」
と聞かれても、
「まだうまくいっていません」
と答えるしかなく
特にミーティグを設定されなかった
こともあり、先生とは疎遠になる一方。
そのうち、何とかエラーがなくなります
自分でいろいろ頑張ってみたものの、
数週間に一度のミーティングで方向性が
間違っていたことに気付いても
大きく逸れていて修正するのも大変
細かくミーティングしていれば
細かい修正で済んだのですが。。
あっという間に卒論締切が近付きます
焦る私
廊下を歩く先生の靴音にも敏感に。。
(続く)
お読みいただきまして、ありがとうございました。
「いいね!」と思われましたら、すぐ下のリンクをクリックしてもらえると嬉しいです ↓

人気ブログランキングへ

にほんブログ村
大学4年生のとき、同じ研究室に
配属されたのは7名、多分。。
私と同じ先生についた学生が他にいたか
忘れてしまいました。。
そもそも
学生をとられる先生ではなかったので
私が例の先生を選んだのには
それなりの理由も。。
まず、過去の卒論で
アーバン・ダイナミクスなど
いろいろなテーマが与えられていた
ということを聞いていたのです
意外にも柔軟なイメージ。。
また、当時、物理分野でカオスを含めた
複雑系が流行していて、、
ちなみに、カオスとは
決定論的法則に従いながら、
その振る舞いが複雑で長期予測できない
現象のことを指します
初期値をほんのわずか変えただけでも
後の結果が全く変わってしまう
初期値敏感性も特徴の一つです
これは、バタフライ効果とも呼ばれます
「北京で蝶が羽ばたくと、
ニューヨークで嵐が起こる」
みたいな例が知られていますね
例の先生のご専門は、流体力学
特にそこに現れる不規則振動をカオス
として理解する試みをされていました
カオスの入門書としては
これをおいて他になかった、
合原一幸編
『カオス カオス理論の基礎と応用』
の第6章「カオスと流体」を
執筆されていることも興味を惹きました
みんな避けているけど
実は、いろいろ面白いのでは?
と思ったのでした。。
研究室のメインがプラズマ物理なので
それをテーマに選んだ学生も最多
先輩からのプログラムを渡されて
それを解読して、加筆していく
ミーティングも週に何回かあった
のではないかと思います
担当の先生からいろいろ指摘を受けて
プログラムを修正したり、
パラメータランをさせたり。。
パラメータランというのは、
方程式をコンピュータが解けるように
プログラム化できたら
方程式内の係数などを少しず使えて
方程式を解いて現象を調べます
どんどん係数を変えて解いていくと
それぞれの係数や初期値でどんな結果に
なるかを網羅的に調べられます
私はといいますと、
もともとコンピュータが苦手で
友達に初歩から習っていました
使っていた言語は、FORTRANでしたが
例えば、
i = i + 1
が不自然でなくなるまで、
しばらく時間がかかりました。。
教えてくれた友達には
辛抱強く教えてくれて感謝しています
計算結果をどんどん出している
プラズマグループの面々
それに引き換え
地道に簡単なプログラムを書いては
エラーを修正するだけの私。。
他人が書いたプログラムを読むのも
結構大変ですから、
プログラムをゼロから書いた自分が
特に大変だったとは言いません
今から考えると、
よい経験だったとも思います
しかし、
当時はそんなことを考える余裕もなく、
精神的に追い込まれていました
例の先生に
「どうなってます?」
と聞かれても、
「まだうまくいっていません」
と答えるしかなく
特にミーティグを設定されなかった
こともあり、先生とは疎遠になる一方。
そのうち、何とかエラーがなくなります
自分でいろいろ頑張ってみたものの、
数週間に一度のミーティングで方向性が
間違っていたことに気付いても
大きく逸れていて修正するのも大変
細かくミーティングしていれば
細かい修正で済んだのですが。。
あっという間に卒論締切が近付きます
焦る私
廊下を歩く先生の靴音にも敏感に。。
(続く)
お読みいただきまして、ありがとうございました。
「いいね!」と思われましたら、すぐ下のリンクをクリックしてもらえると嬉しいです ↓

人気ブログランキングへ

にほんブログ村