異なった女の子の写真を羅列したらカタログになるような写真はどうも好きになれない。
写真は記録だから、記録という点においてはそれもいいだろう。なら。
五味彰の「YELLOWS」のように同じサイズ、同じポーズで撮ればいい。
定点観測。
どの位置で構えて撮影するか。あ、観る人もそうなんだけど。まあそんなことを気にしないでも出来た写真を観て気付くこともあるんだけど。
それが決まらないと、森山大道の「遠野物語」みたいに片っ端から撮ってみたくなる。
一回目の撮影は運。
二回目は違う。二回目と三回目はさほど違いは無いけど一回目と二回目の撮影は大きな壁がある。
撮り続けるとなると山だな。
山?
旅かあ?
じゃあ、一回目と二回目の間には大きな川が流れているのか。橋があったら楽チンね。
そうだね。一回目は近所で散歩、自転車でポタリング。バイクで、自動車で、とりあえず走ってみようか。
何度も行きたくなる場所がある。
今日はこっちから行ってみよう、とか。この裏道、入ってみよう、とか。
朝、行ってみよう、とか。夜、行ってみよう、とか。雨の日は、とか。
それが二回目の写真、二回目以降の写真。
ここに行った。ここまで行った。数や距離やスピードを競うのもいいんです。
ただ、それでは撮れにくいものがあって。
「どこでもドア」は目的地に行くだけなら便利だけど心の準備が出来ない。
カラダを使って準備をするんだな。